【年頭あいさつ 2023】佐藤祐二 日産化学株式会社 常務執行役員 農業化学品事業部長2023年1月2日
佐藤祐二
日産化学株式会社
常務執行役員
農業化学品事業部長
新年明けましておめでとうございます。皆様におかれましてはつつがなく新しい年をお迎えのこととお慶び申し上げます。
また、昨年の夏から秋にかけての各地の気象災害により農産物被害に遭われた生産者の方々におかれましては、心よりお見舞い申し上げます。
ご承知の通り、ウクライナ問題やチャイナリスクに起因する原材料価格の急騰、材料調達の停滞、物流の混乱、withコロナのもとでの社会生活形態の多様化など、我々を取り巻く環境はますます変化しております。
国内農産物需要の低迷、追い打ちをかけた社会情勢の変化による農業生産資材の高騰など、生産者の皆様のご苦労は想像に難くありません。
一方で社会情勢や経済情勢の変化、あるいは世界的な気候変動等に対する備えとしての国内農作物・飼料等の生産の重要性はますます輝きを増していると考えます。当社といたしましても厳しい環境の中ではございますが、農業生産の一助となる時代に合致したより安全性が高く環境負荷の少ない製品および付随するサービスの提供に邁進する所存です。
さて、当社は昨年「新中期経営計画 Vista2027」を策定いたしました。農業化学品事業部門の基本戦略といたしましては①研究開発におけるより安全性の高い化学合成農薬の創出及びバイオロジカルへの展開②海外を含めた製造拠点の拡充及び製造コストの低減③国内営業体制の更なる強化と生産現場への浸透④海外営業拠点の拡大とアジアにおける販売網の確立⑤ダイバーシティに富み、目標達成への創造力とリーダーシップの価値を認める組織人事、を掲げました。社会環境の変化が急速に起こる状況ではありますが2027年のゴールを目指したいと考えます。
また、農業に関する各国の戦略・施策につきましても次々と打ち出されています。日本における「緑の食糧システム戦略」および農薬の再評価制度、EUにおける「Farm to Fork」、米国における「農業イノベーションアジェンダ」等々、何れも当社にとってチャレンジングなテーマであると考えます。当社としては2030年あるいは2050年の数値目標に向け粛々と準備をするとともに、農薬再評価制度につきましても農業生産者の方々が必要とされる農薬原体については、可能な限りその維持を検討してまいります。
最後になりましたが、当社といたしましては引き続き農業生産者の方々に、よりよい製品およびサービスを提供させて頂く所存でございますので、何卒よろしくお願い申し上げます。
また皆様方におかれましては。本年が輝ける飛躍の年となることを祈念申し上げます。
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