売上高は29.9%増 2023年3月期第3四半期決算 日本農薬2023年2月10日
日本農薬は2月9日、2023年3月期第3四半期決算短信を発表した。
売上高は、中核事業である農薬事業が海外で好調に推移したことなどから660億600万円で、前年同期比151億8500万円増、同29.9%増となった。利益面では、営業利益は51億1900万円で同22億1700万円増、同76.4%増。経常利益は46億2600万円で同13億8400万円増、同42.7%増。親会社株主に帰属する四半期純利益は30億4300万円で同5億3900万円増、同21.6%増だった。
◎農薬事業
国内農薬販売では、園芸用殺虫剤ピリフルキナゾン(商品名「コルト」)を始めとする主力自社開発品目の普及拡販に努めた。また、同社は、国内農薬市場におけるシェア拡大を図るため、2021年5月にコルテバ・アグリサイエンス日本株式会社およびダウ・アグロサイエンス日本株式会社(コルテバ社)との間で販売契約を締結し、同年10月からコルテバ社製品の販売を開始したこともあり、国内販売全体の売上高は前年同期を上回った。
海外農薬販売では、世界最大の農薬市場であるブラジルの農薬需要が拡大基調にあることに加え、サトウキビ向け除草剤需要の増加などからSipcam Nichino Brasil S.A.の売上高が伸長。北米では、棉でのコナジラミ多発生により殺虫剤ブプロフェジンの販売が好調に推移したことなどからNichino America Inc.の売上高が伸長した。また、欧州では、ばれいしょ向けで除草剤ピラフルフェンエチルの販売が好調に推移したことからNichinoEurope Co.,Ltd.の売上高が伸びたほか、バイエル社向けフルベンジアミド原体販売が好調に推移した。さらに、アジアでは、インドで水稲用殺虫剤ベンズピリモキサンの拡販に向けた技術普及活動を展開。これらにより、海外販売全体の売上高は前年同期を上回った。
以上の結果、農薬事業の売上高は618億2000万円(前年同期比148億9200万円増、同31.7%増)、営業利益は46億9500万円(前年同期比23億3600万円増、同99.0%増)となった。
◎農薬以外の化学品事業
化学品事業では、株式会社アグリマートの防疫薬剤分野の販売が堅調に推移。医薬品事業では、外用抗真菌剤の販売が堅調に推移した。以上の結果、農薬以外の化学品事業の売上高は29億2900万円(前年同期比1億3700万円増、同4.9%増)、営業利益は8億1700万円(前年同期比9400万円減、同10.4%減)となった。
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