売上高は19.3%増 2023年3月期第3四半期決算短信 石原産業2023年2月16日
石原産業株式会社は、2023年3月期第3四半期の決算短信(2022年4月1日~2022年12月31日)の決算短信を発表した。
売上高は941億7400万円で前年同期比19.3%増となった。営業利益は38億1100万円で前年同期比35.7%減、経常利益は55億1000万円で前年同期比9.4%減、親会社株主に帰属する四半期純利益は30億1200万円で前年同期比36.8%減となった。
有機化学事業では、農薬においてブラジルでの旺盛な穀物生産を背景に殺菌剤などの販売が好調だったほか、北米では除草剤の販売が大きく増加した。欧州では、流通在庫の調整などにより殺虫剤の販売が低迷したものの、殺菌剤が大きく売上を伸ばし、増収となった。アジア地域では、拡販活動が順調に進んだことなどで、殺菌剤の販売が好調に推移し、増収となった。国内販売も殺菌剤や殺虫剤などの販売が堅調だったことなどにより、増収となった。農薬以外では、動物用医薬品などのヘルスケア事業の売上高が前年同期を上回った。この結果、有機化学事業の売上高は446億円で前年同期比121億円増、営業利益は47億円で前年同期比20億円増となった。
無機化学事業では、半導体などの部材不足による自動車生産調整に加え、輸出では中国での景気悪化による需要減退などがあったが、価格改定の浸透や為替相場が円安で推移したことにより、売上高は360億円で前年同期比18億円増となった。機能性材料は、電子部品用材料の車載用の販売が堅調だったことなどにより、売上高は114億円で前年同期比13億円増となった。損益面では、原燃料価格の高騰を受けたコスト上昇により、減益となった。この結果、無機化学事業の売上高は474億円で前年同期比32億円増、営業利益は12億円で前年同期比34億円減)となった。
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