第92回通常総会を開催 新会長に三井化学クロップ&ライフソリューション小澤敏社長 農薬工業会2023年5月18日
農薬工業会は5月17日、茅場町の鉄鋼会館で第92回通常総会を開き、書面にて決議した。2022年度事業報告および2023年度事業計画案を承認し、役員改選を行った。新会長には三井化学クロップ&ライフソリューション株式会社代表取締役社長の小澤敏氏が選任された。
創立70周年記念講演会のようす
2022年度は、作物保護の視点を入れ、外部環境変化も考慮したビジョンのリニューアルの検討開始と業界イメージ向上への取組、農薬取締法等農薬規制に関する諸課題への的確な対応、安全・広報活動の戦略的推進と科学的データに基づく情報の積極的発信、スチュワードシップ活動の推進及びコンプライアンスの確保、農薬業界のグローバル化に呼応した活動推進の5つの重点事業計画に沿って展開された。
特に安全・広報活動の戦略的推進では、一般消費者への活動として、SNSを活用した情報発信の強化を実施。YouTuberとのタイアップ、HPコンテンツの拡充、WEB媒体タイアップ等の施策で、農薬に無理解、無関心な層へのイメージアップについて、態度変容があったことが確認できたという。
また、動画ツールの活用促進として、新作動画2本を動画ギャラリーに追加し、新作動画及び既存動画(役割編、安全性編)の視聴者数増加のための拡散施策を行った。視聴者に対するクイズ及びアンケートにより、農薬のイメージ向上につなげた。
2023年度の事業計画では、「JCPA VISION 2025」活動の継続的強化を通して、コロナ禍やウクライナ情勢による社会変化に対応した情報発信を通して、日本及び世界の農業の発展に寄与するとして、次の5項目の重点事業計画を掲げた。
(1)作物保護の視点を入れ、外部環境変化も考慮したビジョンリニューアルの検討と業界イメージ向上への取組を推進
(2)農薬取締法等農薬規制に関する諸課題への的確な対応
(3)安全・広報活動の戦略的推進と科学・情報リテラシーの向上を目指した積極的情報発信
(4)スチュワードシップ活動の推進及びコンプライアンスの確保
(5)農薬業界のグローバル化に呼応した活動推進
◎2023年度農薬工業会役員・委員体制(5月17日付・敬称略)
▽会長 小澤敏(三井化学クロップ&ライフソリューション株式会社 代表取締役社長)・新任
▽副会長 的場稔(シンジェンタジャパン株式会社 代表取締役社長)
▽副会長 藤本博明(住友化学株式会社 常務執行役員)
▽副会長 岩田浩幸(日本農薬株式会社 代表取締役社長)・新任
▽常勤理事 松浦克浩(JCPA農薬工業会 専務理事)
▽幹事 吉田潔充(石原産業株式会社 取締役専務執行役員)
▽幹事 阿部徹(株式会社エス・ディー・エス バイオテック 代表取締役社長)
▽幹事 安藤敏(協友アグリ株式会社 代表取締役社長)
▽幹事 高木誠(クミアイ化学工業株式会社 代表取締役社長)・新任
▽幹事 本田卓(日産化学株式会社 取締役副社長)
▽幹事 大庭一夫(日本曹達株式会社 執行役員)・新任
▽幹事 坂田耕平(バイエルクロップサイエンス株式会社 代表取締役社長)・新任
▽幹事 野田信介(BASFジャパン株式会社 アグロソリューション事業部 事業部長)
▽幹事 佐野健一(北興化学工業株式会社 代表取締役社長)
<各委員会委員長>
▽運営委員会 宮井俊樹(三井化学クロップ&ライフソリューション株式会社)・新任
▽技術委員会 吉田浩之(シンジェンタジャパン株式会社)
▽広報委員会 鈴木欣也(住友化学株式会社)
▽安全対策委員会 池本祐志(日本農薬株式会社)・新任
▽国際委員会 前田恭伸(クミアイ化学株式会社)・新任
記者会見終了後には創立70周年記念講演会と、記念懇親会が行われ、160名が集まる盛況ぶりだった。
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