インドで新規水稲用殺虫混合剤「ベンズピリモキサン10%+ピメトロジン20%WG」登録 日本農薬2023年8月8日
日本農薬の連結子会社で、インドのNichinoIndiaPrivateLimited(ニチノーインディア)は、2021年12月にインドで農薬登録申請した新規水稲用殺虫混合剤「ベンズピリモキサン10%+ピメトロジン20%WG」について、7月6日付で農薬登録を取得したことを発表した。
同社が独自に発明したベンズピリモキサン(benzpyrimoxan)は、トビイロウンカをはじめとするウンカ・ヨコバイ類に高い殺虫効果を示す新規有効成分で、日本では2020年9月14日に、インドでは2022年2月3日に本有効成分を10%含有する製品「オーケストラ10SC」の農薬登録を取得している。
ニチノーインディアでは、より広い散布時期でこの有効成分を使えるよう、開発初期から混合剤開発に着手。このほど登録を取得した混合剤は、生物効果、安全性に優れる有効成分であるピメトロジンを混合相手に選抜し、ベンズピリモキサンの長所を維持しながら、使い易い製品となった。
インドでは日本と同様に水稲が広く栽培されており、その最重要害虫の一つであるトビイロウンカの防除が最優先課題となっているが、感受性低下のため、既存の多くの殺虫剤では防除効果が十分に得られず、大きな問題となっている。新規作用性を有するベンズピリモキサンは、既存剤が効きにくいトビイロウンカに対しても高い防除効果を示す。
「ベンズピリモキサン10%+ピメトロジン20%WG」は、インドの農業生産性向上および、SDGsの目標の一つである「飢餓をゼロに」達成への貢献が期待される。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(123) -改正食料・農業・農村基本法(9)-2024年12月21日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (40) 【防除学習帖】第279回2024年12月21日
-
農薬の正しい使い方(13)【今さら聞けない営農情報】第279回2024年12月21日
-
【2024年を振り返る】揺れた国の基 食と農を憂う(2)あってはならぬ 米騒動 JA松本ハイランド組合長 田中均氏2024年12月20日
-
【2025年本紙新年号】石破総理インタビュー 元日に掲載 「どうする? この国の進路」2024年12月20日
-
24年産米 11月相対取引価格 60kg2万3961円 前年同月比+57%2024年12月20日
-
鳥インフルエンザ 鹿児島県で今シーズン国内15例目2024年12月20日
-
【浜矩子が斬る! 日本経済】「稼ぐ力」の本当の意味 「もうける」は後の方2024年12月20日
-
(415)年齢差の認識【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年12月20日
-
11月の消費者物価指数 生鮮食品の高騰続く2024年12月20日
-
鳥インフル 英サフォーク州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年12月20日
-
カレーパン販売個数でギネス世界記録に挑戦 協同組合ネット北海道2024年12月20日
-
【農協時論】農協の責務―組合員の声拾う事業運営をぜひ 元JA富里市常務理事 仲野隆三氏2024年12月20日
-
農林中金がバローホールディングスとポジティブ・インパクト・ファイナンスの契約締結2024年12月20日
-
「全農みんなの子ども料理教室」目黒区で開催 JA全農2024年12月20日
-
国際協同組合年目前 生協コラボInstagramキャンペーン開始 パルシステム神奈川2024年12月20日
-
「防災・災害に関する全国都道府県別意識調査2024」こくみん共済 coop〈全労済〉2024年12月20日
-
もったいないから生まれた「本鶏だし」発売から7か月で販売数2万8000パック突破 エスビー食品2024年12月20日
-
800m離れた場所の温度がわかる 中継機能搭載「ワイヤレス温度計」発売 シンワ測定2024年12月20日
-
「キユーピーパスタソース総選挙」1位は「あえるパスタソース たらこ」2024年12月20日