グループ売上高は8.2%減 2023年第2四半期 独バイエル2023年8月22日
ドイツ・バイエル社は8月8日、2023年度第2四半期の決算を発表した。グループ売上高は前年比8.2%減の110億4400万ユーロ。クロップサイエンス部門(農業関連事業)は、主にグリホサート事業における販売量と価格の急落により大幅に減収した。
バイエルグループの2023第2四半期の売上高は、為替およびポートフォリオの影響の調整後で8.2%減少して、110億4400万ユーロとなった。為替からは5億5300万ユーロのマイナスの影響を受けた。また、特別項目計上前EBITDAは、24.5%減り25億2700万ユーロ。この数値には、為替による1億2000万ユーロのマイナスの影響が含まれている。
一方、グループ全体の業績賞与引当金の減少により、全部門合計で約4億8100万ユーロの利益を計上。EBITは、主にクロップサイエンス部門における予定外の減損テストに起因する特別損失純額24億9000万ユーロの計上後、マイナス9億5600万ユーロとなった。その結果、当期純利益はマイナス18億8700万ユーロ、1株あたりコア利益は36.8%減少して1.22ユーロとなった
クロップサイエンス部門の売上高は、主にグリホサート含有製品の販売量と販売価格の低下の影響を受け、18.5%減少して49億2400万ユーロ。北米地域、中南米地域、ヨーロッパ・中東・アフリカ地域では特にその影響が大きく、除草剤の売上高は45.6%減少した。
グリホサート含有製品を除くクロップサイエンス部門の売上高は、販売価格の上昇が販売量の減少によって相殺され、前年と同水準。トウモロコシ種子・形質の売上高は、すべての地域における販売価格の上昇と北米地域における作付面積の増加が大きく寄与して、10.6%増加した。また、殺菌剤の売上高は前年同期と同水準。大豆種子および形質の売上高は、主に北米地域における作付面積とライセンス収入の減少により、9.3%減少した。
クロップサイエンス部門の特別項目計上前EBITDAは、主としてグリホサート含有製品の売上高の減少により、58.5%減少して7億2500万ユーロ。その他の農業関連事業における販売価格の上昇とコスト削減は、この影響の一部を吸収するに留まった。主にインフレに起因する売上原価の上昇と為替による9600万ユーロのマイナスの影響も利益を押し下げた。
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