売上高は12.9%増 2024年3月期第1四半期決算短信 石原産業2023年8月30日
石原産業株式会社は、2023年3月期第3四半期の決算短信(2023年4月1日~2023年6月30日)を発表した。
売上高は376億700万円で前年同期比12.9%増となった。営業利益は32億3200万円で前年同期比20.3%増、経常利益は58億300万円で前年同期比31.4%増、親会社株主に帰属する四半期純利益は49億8500万円で前年同期比43.9%増となった。
有機化学事業では、農薬の海外販売において、北米での除草剤や殺虫剤などの販売が堅調だった一方で、ブラジルでは在庫調整の影響により殺菌剤の販売が減少した。欧州では、アフリカでの害虫発生を理由とする殺虫剤の需要の拡大により、増収となった。アジアでは、殺菌剤の需要が拡大したことなどで、増収となった。国内販売においても、殺菌剤が堅調だったことなどにより前年同期を上回った。農薬以外では、動物用医薬品や医薬品原末などのヘルスケア事業の売上高が前年同期並みとなった。この結果、有機化学事業の売上高は202億円で前年同期比36億円増、営業利益は27億円で前年同期比12億円増となった。
無機化学事業では、自動車向けの酸化チタンは需要回復の兆しが見え始めたものの、建築用途向けなどの需要が低調であったことに加え、アジア市況の低迷などにより販売数量が減少した。一方で、前期に実施した価格改定や為替が円安基調で推移したことなどが影響し、売上高は増加した。機能性材料は、電子部品用材料の車載用と通信向けともに、MLCCメーカーの過剰在庫解消策の影響などにより販売、売上高ともに減少した。この結果、無機化学事業の売上高は167億円で前年同期比6億円増、営業利益は13億円で前年同期比6億円減となった。
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