カーボンクレジット創出へ バイエル クロップサイエンスとパートナーシップ契約締結 Green Carbon2024年1月29日
Green Carbonとバイエル クロップサイエンスは、カーボンクレジット創出へ向けたパートナーシップ契約を締結した。中干し期間延長実施時における雑草防除の最適化をめざす。
Green Carbonは、カーボンクレジットの創出・登録・申請・販売までを一気通貫して支援するワンプラットフォームサービス「Agreen(アグリーン)」を提供。カーボンクレジットの創出量や販売収益をシミュレーション、登録・申請に必要な書類をアップデートすることで、複雑な申請手続きを簡易化できる。一方、バイエル クロップサイエンスは、水稲、畑作、野菜と果樹の豊富な農薬ポートフォリオに加え、デジタル技術を活用し、個々の生産者のニーズに応える「水田雑草テーラーメイド防除」を展開。「水田雑草テーラーメイド防除」は、その核となるデジタル診断・処方ツール「my防除」によるほ場ごとの課題に合わせた最適散布の提案やシステム連携を通じ、農家のサポートを強化している。
今回のパートナーシップ契約を機に、「Agreen」と「水田雑草テーラーメイド防除」の両事業の連携を通じて雑草防除を最適化しながら、水田中干し延長によるメタンガス排出削減を実現。カーボンクレジットを創出する連携モデルの実装を目指して具体的な内容を検討する。
GreenCarbonは、これまでに農家から中干し期間延長における除草や防除に対する心配の声が寄せられていたことから、除草・防除の課題も感じていた。今回「水田雑草テーラーメイド防除」を使用することで、中干し延長実施時における雑草防除の最適化の提案が可能になる。両社の連携により、農家へのサポートを広げながら脱炭素化にもつなげる。
また、2023年度は約8000ヘクタールの水田農家と契約したが、2024年度はさらに全国の水田農家との連携を強め、5万ヘクタール、約10万トンのクレジット創出を目指す。
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