農薬:現場で役立つ農薬の基礎知識2016
秋冬野菜の病害虫防除(上) 発生状況つかみ防除適期を逃さない2016年8月5日
猛暑が続くと作物も人間もまいってしまうが、病害虫も実は暑すぎると逆に活動が鈍くなる。というのも、病害虫にも活動しやすい適温があり、寒すぎても暑すぎても活動は鈍くなる。これからの季節は、ちょうどオオタバコガやハスモンヨトウなどの大型チョウ目害虫の活動が活発になる温度になってくるので、秋冬野菜ではこれらの被害が特に大きい時期になる。例年の発生状況をよく考えて、早めに防除の準備をしておきたい。
今回、秋冬野菜の主要な病害虫防除のポイントを取材し、整理したのでご紹介する。
なお、文中や病害虫防除剤の適用農薬一覧で適用薬剤を紹介しているが、薬剤を選ぶ際のヒントを示しているのみで、希釈倍率などの実際の使用場面で必要なラベル情報は省いてある。実際に使用する際には、農薬のラベルの内容をよく確認してから使用願いたい。
※この記事は2016年に掲載した内容です。最新記事はこちらをご覧ください。
◆よく観察し的確な防除対策を
病害虫の防除適期は、その発生様相や農薬の特性によって異なる。
例えば、害虫が小さい時に散布しないと効きが悪い農薬の場合、対象害虫が既に大きくなってしまった時に使用しても効き目が薄くて効率が悪く、病害が発生する前に散布しなければ効かない農薬を病害の発生後にいくら散布しても効果は期待できず、無駄な散布になってしまうといった具合である。
このため、まずは病害虫が今どんな状況にあるかをよく観察した上で、防除対策を組み立てるのが望ましい。毎年発生する病害虫であって防除暦が定められていれば、それに従って適期を逃さず散布するのが基本であるが、異常気象などで病害虫の発生状況が変わってしまった時には、まずは発生状況を確実につかみ、それに合わせた防除を組み立て、適期を逃さないようにする対応が必要である。
・秋冬野菜の病害虫防除(下)問題病害虫とその防除対策について
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(130)-改正食料・農業・農村基本法(16)-2025年2月22日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(47)【防除学習帖】第286回2025年2月22日
-
農薬の正しい使い方(20)【今さら聞けない営農情報】第286回2025年2月22日
-
全76レシピ『JA全農さんと考えた 地味弁』宝島社から25日発売2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2025年2月21日
-
農林中金 新理事長に北林氏 4月1日新体制2025年2月21日
-
大分いちご果実品評会・即売会開催 大分県いちご販売強化対策協議会2025年2月21日
-
大分県内の大型量販店で「甘太くんロードショー」開催 JAおおいた2025年2月21日
-
JAいわて平泉産「いちごフェア」を開催 みのるダイニング2025年2月21日
-
JA新いわて産「寒じめほうれんそう」予約受付中 JAタウン「いわて純情セレクト」2025年2月21日
-
「あきたフレッシュ大使」募集中! あきた園芸戦略対策協議会2025年2月21日
-
「eat AKITA プロジェクト」キックオフイベントを開催 JA全農あきた2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付、6月26日付)2025年2月21日
-
農業の構造改革に貢献できる組織に 江藤農相が農中に期待2025年2月21日
-
米の過去最高値 目詰まりの証左 米自体は間違いなくある 江藤農相2025年2月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】有明海漁業の危機~既存漁家の排除ありき2025年2月21日
-
村・町に続く中小都市そして大都市の過疎(?)化【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第329回2025年2月21日
-
(423)訪日外国人の行動とコメ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年2月21日
-
【次期酪肉近論議】畜産部会、飼料自給へ 課題噴出戸数減で経営安定対策も不十分2025年2月21日
-
「消えた米21万トン」どこに フリマへの出品も物議 備蓄米放出で米価は2025年2月21日