農薬:防除学習帖
果樹の防除5【防除学習帖】第94回2021年3月19日
果樹は、ほとんどの樹種に防除暦があり、それに従って防除を行えば一定の防除効果が得られる。防除暦には、時期別(生育ステージ別)に重要な防除のコツが記されており、それらは樹種別にその対象としている地域における気象や病害虫雑草の発生状況をよく吟味して、最も安全で品質の良い果樹が得られるように作成されている。これが果樹は防除暦に従って防除すれば安心であるという理由の1つである。
前回から時期別の防除のポイントを紹介しており、前号では休眠期~発芽期の防除について紹介した。今回から、開花期以降生育期の防除のポイントを紹介するが、1点注意してもらいたい点がある。防除暦には、開花期(4月下旬)などと具体的に記載されているが、実際の月・旬は樹種や地域によって異なってくるので、本稿では具体的な月・旬は記載していない。このため、実際の防除にあたっては、実際の防除暦で確認するようにしてほしい。
1.開花期・落花期の防除
一般に果樹は、花が咲いて受粉して実がなる。防除暦では、花が咲く時期を開花期、花が終わって花弁が落ちる時期を落花期として防除作業を示しているものが多い。
(1)防除の意義
花の時期というのは、春が訪れて気温が高くなり、病害虫が活動を開始し始め、越冬病害虫の発生初期の時期でもある。発生初期は、病害虫雑草を最も防ぎやすい時期でもあるので、越冬病害虫の発生密度を下げるのに最適な時期でもあるので、確実に防除しておきたい。
(2)注意事項
また、この時期の防除は、受粉を行うミツバチなどの訪花昆虫への影響や花粉の溶脱に注意が必要である。このため防除暦には、これらの影響を回避するための農薬選択がなされ、守るべき注意事項がきっちり記載されている。なので、防除暦に記載された内容をよく確認した上で、それを守って防除を行ってほしい。
万が一緊急対応などで、防除暦に記載されていない農薬をこの時期に使用する場合は、事前に訪花昆虫や花粉への影響をよく確認するか、JAや指導機関によく確認してからにしてほしい。
2.開花期・落花期の対象病害虫と防除法
この時期の病害虫は、比較的低温で活動するものが多いが、作期中発生するものの発生しはじめの時期でもあるので、丁寧な防除を心掛けたい。この時期に初期感染や初発生する主な病害虫は以下のとおりである。
防除について、防除暦記載の薬剤を指示された適期を逃さずに散布する。耕種的防除の記載がある場合は、できるだけ多く取り入れて実行する。
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