農薬:防除学習帖
防除暦7【防除学習帖】第120回2021年10月8日
現在本稿では、ホウレンソウの防除暦作成を目指して、防除暦作成の手順や防除手段選択の考え方を示しながら、防除の組み立て方法について紹介している。
前回までに、ホウレンソウ栽培におけるほ場の準備編とは種時の防除について紹介した。
今回は、は種後の生育期の病害虫防除について紹介する。
ホウレンソウの生育期はは種時期により異なり、その生育期がどの月にあたるかによって防除する病害虫が異なってくるのは前回も紹介した。(表参照) 今回はこれをもとには種時期別の病害虫雑草防除を考えてみる。
1. 春まき防除の要点
春まきホウレンソウは、3月上旬から5月下旬に種まきをして、その1ヵ月から1ヵ月半ぐらいで収穫するので、生育期は3月中旬から7月上旬くらいになる。3月には種した場合は、防除上問題となるのは生育期後半のアブラムシ類の防除くらいなので比較的防除の手間はかからない。ただし、春先に低温が続くと生育期間が延び、収穫期にチョウ目害虫の被害にあう恐れがあるので、天候不順の場合は後半にチョウ目害虫の防除が必要になる。4月~5月は種の場合は、最初からアブラムシ防除に気配りしながら、特にチョウ目の防除に注力する。この時期には、防虫ネットのベタかけ資材を活用してチョウ目害虫防除を中心に考えてほしい。
春まきでの病害防除は、生育期後半で降雨が多いと、べと病が発生してくるので、降雨が多いようであれば、べと病防除剤の散布を行うようにする。べと病は雨よけ栽培をすると発生を減らすことができるので、可能なら雨よけ栽培を取り入れると良い。
2. 夏まき防除の要点
夏まきホウレンソウは、7月中旬から9月上旬に種まきをして、その1ヵ月から1ヵ月半ぐらいで収穫するので、生育期は7月下旬から10月上旬くらいになる。7月には種した場合は、防除上問題となるのは生育期前半のアブラムシ類と栽培期間を通じてシロオビノメイガ、および、多雨時のべと病や萎凋病、白斑病である。シロオビノメイガの防除は、防虫ネットか散布剤で行う。夏まきは期間を通じて多雨なので、雨媒伝染するべと病や萎凋病には特に注意が必要だ。可能なら雨よけ栽培を採用すると雨媒伝染性の病害はかなり減らせる。
3. 秋まき防除の要点
秋まきホウレンソウは、9月中旬から11月中旬に種まきをして、その1ヵ月半から2ヵ月ぐらいで収穫するので、生育期は9月下旬から2月上旬くらいになる。9月~10月は、チョウ目害虫、特にヨトウムシ類の被害が大きくなるので、初期からの防虫ベタかけ資材は必須の時期だ。ベタかけ資材を行わない場合は、定期的なチョウ目害虫防除剤の散布が不可欠だ。寒くなってくると病害虫も減ってくるので、11月中旬のは種ではあまり病害虫防除の必要性は減ってくる。
4. 登録のある防除剤
生育期に使用する病害虫防除剤は以下のとおり。ホウレンソウの場合、病害虫の被害が発生すると商品価値が大きく減るので、例年発生する病害虫は、被害が起こる前の予防散布を心掛ける。また、同系統の薬剤の連続使用は避けて、異なる系統の薬剤でローテーション散布を実施する。 使用前にラベルをよく読んで、用法・用量を確実に守って使用してほしい。
除草剤散布
ホウレンソウの生育期に登録のある除草剤は、畦間散布できる非選択性茎葉処理除草剤とナブ乳剤のみである。
非選択性茎葉処理除草剤は、ホウレンソウに薬液がかかると激しい薬害で枯れてしまうので絶対にかからないように拡散防止器具などをつけるなどして慎重に使用する。ナブ乳剤は、ホウレンソウにかかっても問題ないが、スズメノカタビラを除くイネ科一年生雑草専用剤で、広葉雑草には効果が無いので、生えている雑草の種類に注意して使用する。
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