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農薬:防除学習帖

トマト防除暦の作成25【防除学習帖】第159回2022年7月23日

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本稿では、トマトの様々な作型や地域での防除暦作成のための基礎資料として活用できることを目指して月別の基礎防除暦の作成に取り組んでおり、今回は8月の防除を整理する。

1.一般栽培

本作型では、8月は5月に定植した苗が順調に生育し、夏野菜であるトマトの収穫盛期でもある。8月は7月の防除を継続し、主に微小害虫防除を中心に組み立てる。一般に夏場には、かびが起こす病害は発生が少なく、青枯病やかいよう病など細菌性の病害が多くなる。細菌病の場合は、治療する薬剤等はないので、病株を発見したら速やかに抜き取り、ほ場外に持ち出して適切に処分する。被害残渣の処分方法は、可能ならば焼却するのが望ましいが、難しい場合は、トマト園地から離れたところに埋設、もしくは残渣をまとめて被覆し、太陽熱による蒸しこみ消毒などの方法を取る。

#2.抑制栽培

本作型では8月は収穫初期にあたる。一般栽培同様に主に微小害虫防除を中心に組み立て、病害防除は一般栽培に準じる。

#3.促成栽培

8月は、播種期である。この時期は、苗立枯病防除を確実に行い、特に、山土など自賄の用土を用いる場合は、苗立枯病防除は必須である。その場合、用土の消毒を含め、健苗育成のための対策を徹底してほしい。

#4.半促成栽培

8月は、7月に終了したトマト残渣等の撤収する。この作型では、次作に備えて、今作で発生した病害虫を次作に持ち込まないよう、残渣を残さずほ場外に出すとともに、土壌消毒を実施して土壌に潜む病原菌やセンチュウの密度を下げる作業が必要になる。8月は日照も十分にあり、太陽熱を利用した消毒法(太陽熱消毒、土壌還元消毒、蒸し込み処理)を行いやすい時期であるので、実施可能であれば必ず実施するようにしてほしい。

【トマト 7月の防除】 記載例

別表

トマトに適用のある液状注入タイプの土壌消毒剤 適用一覧

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