農薬:防除学習帖
トマト防除暦の作成28【防除学習帖】第162回2022年8月13日
本稿では、トマトの様々な作型や地域での防除暦作成のための基礎資料として活用できることを目指して月別の基礎防除暦の作成に取り組んでおり、今回は11月の防除を整理する。
1. 一般栽培
10月に終了したトマト残渣等を撤収する。この作型では、次作に備えて、今作で発生した病害虫を次作に持ち込まないよう、残渣を残さずほ場外に出すとともに、土壌消毒を実施して土壌に潜む病原菌やセンチュウの密度を下げる作業が必要になる。土壌消毒については、ガスの拡散とガス抜けも良い次作の5月定植前に実施する。
2. 抑制栽培
本作型では11月は収穫終了期にあたる。10月防除の微小害虫防除や葉かび病、斑点病防除を中心に加えて、大型チョウ目害虫防除を予防主体で確実に行うことを基本とする。この時期より、灰色かび病、菌核病、疫病の発生期になるので、発生に注意し、予防散布を中心に早めの防除を心がける。
3.促成栽培
本作型では収穫初期にあたる。抑制栽培同様に主に微小害虫防除を中心に組み立て、病害虫防除は抑制栽培と同様に実施する。
4.半促成栽培
11月は定植の時期である。定植時の微小害虫防除の粒剤処理をはじめ。オオタバコガやヨトウムシ、ハスモンヨトウの発生が多くなる時期でもあるので、植付前に苗へのジアミド含有剤の灌注処理により、植付後初期の被害を防ぐことも検討する。
重要な記事
最新の記事
-
【人事異動】JA全農(2025年1月1日付)2024年11月21日
-
【地域を診る】調査なくして政策なし 統計数字の落とし穴 京都橘大学教授 岡田知弘氏2024年11月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】国家戦略の欠如2024年11月21日
-
加藤一二三さんの詰め将棋連載がギネス世界記録に認定 『家の光』に65年62日掲載2024年11月21日
-
地域の活性化で「酪農危機」突破を 全農酪農経営体験発表会2024年11月21日
-
全農いわて 24年産米仮渡金(JA概算金)、追加支払い2000円 「販売環境好転、生産者に還元」2024年11月21日
-
鳥インフル ポーランドからの家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月21日
-
鳥インフル カナダからの生きた家きん、家きん肉等の輸入を一時停止 農水省2024年11月21日
-
JAあつぎとJAいちかわが連携協定 都市近郊農協同士 特産物販売や人的交流でタッグ2024年11月21日
-
どぶろくから酒、ビールへ【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第317回2024年11月21日
-
JA三井ストラテジックパートナーズが営業開始 パートナー戦略を加速 JA三井リース2024年11月21日
-
【役員人事】協友アグリ(1月29日付)2024年11月21日
-
畜産から生まれる電気 発電所からリアルタイム配信 パルシステム東京2024年11月21日
-
積寒地でもスニーカーの歩きやすさ 防寒ブーツ「モントレ MB-799」発売 アキレス2024年11月21日
-
滋賀県「女性農業者学びのミニ講座」刈払機の使い方とメンテナンスを伝授 農機具王2024年11月21日
-
オーガニック日本茶を増やす「Ochanowa」有機JAS認証を取得 マイファーム2024年11月21日
-
11月29日「いい肉を当てよう 近江牛ガチャ」初開催 ここ滋賀2024年11月21日
-
「紅まどんな」解禁 愛媛県産かんきつ3品種「紅コレクション」各地でコラボ開始2024年11月21日
-
ベトナム南部における販売協力 トーモク2024年11月21日
-
有機EL発光材料の量産体制構築へ Kyuluxと資本業務提携契約を締結 日本曹達2024年11月21日