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農薬:防除学習帖

トマト病害虫雑草防除のネタ帳 施用法①【防除学習帖】第201回2023年5月27日

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現在、防除学習帖では、トマトの病害虫雑草の生態や防除法を紹介しており、前回までに、トマト栽培で問題となる病害虫雑草の種類や防除法について紹介した。このシリーズ最後に農薬の施用法についてご紹介する。農薬には様々な製剤があって使い方も様々であり、これを安全にかつ上手に使いこなすためには、農薬の取り扱いやそれぞれに応じた施用法を知る必要がある。そこで、農薬の製剤や上手な施用法について紹介する。

1.農薬の剤型

農薬が効果を発揮するためには、有効成分をムラなく農作物に付着させる必要があり、そのことを実現し、散布しやすいように工夫されているのが剤型である。剤型は、有効成分の性状(固体か液体か、水に溶けるか溶けないか)に合わせて多数のものがあり、用いる施用方法や使い勝手、散布労力、環境影響に大きく影響する。

大きく分けて、水に希釈して散布するもの(水和剤、エマルション剤、液剤、フロアブル剤、SC剤、水和剤、水溶剤など)と製剤をそのまま散布するもの(粉剤、粒剤、粉粒剤、ジャンボ剤など)、製剤を加熱して煙を発生させて施設内に充満させるもの(くん煙剤)、ガス状の有効成分を直接施用するもの(くん蒸剤)、そのまま塗り付けるもの(塗付剤、ペースト)、製剤そのものを食べさせるもの(ベイト剤)、液体そのものを希釈せずに使用するもの(油剤)、肥料に農薬を混ぜたもの(農薬入り肥料)などがある。

以下、剤型とその特徴の概略を紹介するが、農薬剤型全体の理解を深めるため、トマト栽培で使用しないものも割愛せずに紹介する。(つづく)

水に希釈して使用する剤型とその特徴

水に希釈せずそのまま使用する剤型とその特徴

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