農薬:年頭あいさつ2019(農薬)
小澤 敏 氏(三井化学アグロ株式会社 代表取締役社長)2019年1月2日
食糧の生産性向上に貢献
謹んで新年のお慶びを申し上げます。農業生産者の皆様ならびに関連各界の皆様の益々のご発展の1年となりますよう、祈念しております。
昨年は、気象庁の統計開始以来の記録的な高温の夏でした。特別警報が発せられる豪雨が続いたことに加えて、非常に強い地震も発生し、甚大な災害に見舞われました。農業生産者の皆様には、心痛の絶えない忘れられない出来事が続きました。コメの作柄は、8年ぶりのやや不良と発表されました。野菜、食料品で品薄が心配されるものもありましたが、食料供給は確保されており、農業生産者の皆様のご努力に敬服のほかございません。
環境保護や、急速な技術革新の潮流を背景にして、自動車産業ではEVや自動運転を足掛かりにしたIT企業が台頭するようなパラダイムシフトが目前に見えてきたのも、印象的な出来事でした。自動車産業に限らず、今後は、数々の大転換が生まれるに違いありません。
農薬業界においては、グローバル企業の台頭に目を奪われがちですが、日本企業は農薬の新規原体の創製力の高さで、日本および世界の農作物生産に貢献を続けています。三井化学アグロが開発に注力している新規原体は、いずれも新しい作用機構を持つ点が特長で、殺虫剤・殺菌剤の新規原体ではグローバル企業と共同開発の機会にも恵まれました。農作物生産への貢献だけではなく、マラリア等の感染症対策、ペットのヘルスケアにおいても貢献が期待されています。
三井化学グループでは、事業活動を通じて目指す未来社会の姿として、健康・安心な長寿社会の実現、地域と調和した産業基盤の実現、環境と調和した共生社会の実現の三つを掲げています。三井化学アグロにおいては、食糧の生産性向上による食生活の質の向上、感染症対策による健康寿命の延長、住宅環境改善による暮らしの快適性向上に、事業活動を通じて寄与し、SDGs(国連で採択された持続可能な開発目標)に掲げられた社会課題の解決に貢献していきたいと考えております。
三井化学アグロは、これからも、独自性の高い農薬の新規原体の創製と農薬製品の開発を継続することで、農業生産者の皆様と日本の農作物生産に貢献を続けてまいります。
本年も、皆様方のご支援ご厚情を賜りますよう、お願い申し上げます。
重要な記事
最新の記事
-
【令和6年度 鳥インフルエンザまとめ】2025年1月22日
-
【特殊報】チャ、植木類、果樹類にチュウゴクアミガサハゴロモ 農業被害を初めて確認 東京都2025年1月22日
-
【新年特集】2025国際協同組合年座談会「協同組合が築く持続可能な社会」(1)どうする?この国の進路2025年1月22日
-
【新年特集】2025国際協同組合年座談会「協同組合が築く持続可能な社会」(2) どうする?この国の進路2025年1月22日
-
【新年特集】2025国際協同組合年座談会「協同組合が築く持続可能な社会」(3) どうする?この国の進路2025年1月22日
-
【新年特集】2025国際協同組合年座談会「協同組合が築く持続可能な社会」(4) どうする?この国の進路2025年1月22日
-
禍禍(まがまが)しいMAGA【小松泰信・地方の眼力】2025年1月22日
-
鳥インフル 英イースト・サセックス州など4州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年1月22日
-
【JAトップ提言2025】消費者巻き込み前進を JAぎふ組合長 岩佐哲司氏2025年1月22日
-
【JAトップ提言2025】米も「三方よし」精神で JAグリーン近江組合長 大林 茂松氏2025年1月22日
-
京都府産食材にこだわった新メニュー、みのりカフェ京都ポルタ店がリニューアル JA全農京都2025年1月22日
-
ポンカンの出荷が最盛を迎える JA本渡五和2025年1月22日
-
【地域を診る】地域再生は資金循環策が筋 新たな発想での世代間、産業間の共同 京都橘大学教授 岡田知弘氏2025年1月22日
-
「全日本卓球選手権大会」開幕「ニッポンの食」で応援 JA全農2025年1月22日
-
焼き芋ブームの火付け役・茨城県行方市で初の「焼き芋サミット」2025年1月22日
-
農のあるくらし日野のエリアマネジメント「令和6年度現地研修会」開催2025年1月22日
-
1月の「ショートケーキの日」岐阜県産いちご「華かがり」登場 カフェコムサ2025年1月22日
-
「知識を育て、未来を耕す」自社メディア『そだてる。』運用開始 唐沢農機サービス2025年1月22日
-
「埼玉県農商工連携フェア」2月5日に開催 埼玉県2025年1月22日
-
「エネルギー基本計画」案で政府へ意見 省エネと再エネで脱炭素加速を パルシステム連合会2025年1月22日