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農薬:年頭あいさつ2019(農薬)

小池 好智 氏(クミアイ化学工業株式会社 代表取締役社長)2019年1月2日

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新技術の開発で貢献

 

小池 好智 氏(クミアイ化学工業株式会社 代表取締役社長) 新年明けましておめでとうございます。
 昨年は、6月に大阪府北部で震度6弱の地震や、7月の西日本集中豪雨による浸水被害、9月に台風21号並びに24号の日本列島縦断による暴風被害、北海道胆振東部地震など、自然災害が猛威を振い、日本各地で痛々しい爪痕を残す災難の多い年でした。
 改めまして、被害に遭われた方々へ謹んでお見舞いを申し上げます。
 さて、当社の事業に関係する農業の分野では、農薬取締法の一部を改正する法律が昨年の12月1日より施行されました。これにより、同じ有効成分を含む 農薬については、一括して定期的に安全性等の再評価を行う制度が導入され、また農薬使用者や動植物への影響評価が講じられることとなり、農薬の安全性に関して一層の向上が図られることになりました。
 また、ジェネリック農薬の申請の簡素化が行われ、先発農薬と農薬原体の成分・安全性が同等であれば、提出データの一部を免除できるようになりました。
 当社は研究開発型企業として、農業生産場面での課題を能動的に解決できる強い企業を作り上げていくことを基本方針として、これからも農家の皆様の生産性の向上や省力化に寄与していきたいと考えております。生産性の向上に関しては、担い手直送規格である大型包装規格を拡充してコスト低減を図ってまいります。省力化に関しては、当社の独自の製剤技術である豆つぶ剤の活用やドローンによる散布技術、生育診断技術の開発にも関与していくなどしてまいります。
 また、2017年よりスタートしている中期経営計画を確実に進めていき、当社企業価値のさらなる向上に努めると共に、大きな環境の変化の中において農家の皆様の役に立てる取り組みを進めてまいりたいと考えております。
 さて、今年の6月で、当社は創立70周年を迎えます。この70年という節目の年に、当社新規の有効成分エフィーダを含む水稲用一発処理除草剤「エンペラー」「ベルーガ」の本格販売が幕を開けました。
 農薬は高品質な農産物を作るために必要不可欠な農業生産資材と考えます。当社はこれからも農業の発展のために貢献できる企業を目指してまいります。
 農家の皆様をはじめとした農業に携わる方々の、本年のご多幸をご祈念申し上げます。

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