低価格時代の農産物流通とは 京都でセミナー2013年9月3日
農業開発研修センターは9月18?20日の3日間、平成25年度(通算第46回)農産物流通研究会を開催する。
近年、農産物価格の低迷が続き、また、卸売業界も深刻な経営や市場の再編などの問題に直面している。今研究会では、こうした厳しい流通環境のなか、農産物流通の将来方向をテーマに、産地と流通業界の連携のあり方などを検討する。
1日目には、新しいブランド確立の手法として注目される「地域団体商標制度」のねらいと現状について特許庁の専門家が報告。2日目には、「どうなる低価格時代の農産物流通のゆくえ」をテーマに農業ジャーナリスト、青果物卸売業者、食品専門スーパーらによる討論会を、3日目には海外輸出や販路拡大のための課題などについて報告する。
会場は京都JA会館(京都市南区)で、参加対象はJAや中央会・連合会などの役職員、卸売市場業界関係者、農林行政・市場行政担当者など。定員100人(定員になり次第締め切り)。参加費は会員4万3000円、非会員6万円(税など含む、懇談会は別途5000円)。また、東日本大震災の被災地(宮城・岩手・福島)からの参加は割引になる。
問い合わせは農業開発研修センター農産物流通研究会係(TEL:075-681-4297)まで。
◇
詳しいプログラムは次の通り(敬称略)。
○第1日目 9月18日(水)
13:00 開会
13:10 オリエンテーション・桂瑛一(信州大学・大阪府立大学名誉教授)
13:20 報告1「農産物流通が直面する問題と今後の展開方向」木立真直(中央大学商学部教授)
15:20 報告2「ブランド確立に貢献する『地域団体商標制度』のねらいと現状」山田正樹(特許庁審査業務部商標課地域団体商標・小売等役務商標推進室室長)
○第2日目 9月19日(木)
9:00 報告3「卸売市場流通の情勢と流通業者の活性化策」宮澤信一((株)農経新聞社代表取締役社長)
10:50 シンポジウム「どうなる 低価格時代の農産物流通のゆくえ」座長解題・小野雅之(神戸大学大学院 農学研究科教授)
11:00 報告「低価格に挑む産地マーケティングの戦略」小暮宣文(農業ジャーナリスト)
13:00 報告「卸売市場の現代的役割とこれからの卸売業」古川成吉(東果大阪(株)取締役副社長)
14:10 報告「消費を見すえた食品専門スーパーの挑戦」渡会一昭((株)渥美フーズ代表取締役)
15:30 討論
17:30 懇談会
○第3日目 9月20日(金)
9:00 報告4「わが国農産物の輸出戦略の最重要課題は何か」下渡敏治(日本大学生物資源科学部教授)
10:40 報告5「販売力強化に取り組むJA長野県グループの戦略」沖村俊彦(JA全農長野生産販売部部長)
12:00 閉会
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