「割高でも国産」増える 25年上半期消費者動向2013年9月10日
日本政策金融公庫が調査
「安全」・「国産」・「美食」志向が上昇し、食費節約の「経済性」志向が減少――。日本政策金融公庫の平成25年度上半期消費者動向調査で、値段が割高でも国産を選ぶ消費者が増えたことが明らかになった。9月4日公庫が発表した。
調査は今年の7月上旬にインターネットによるアンケートで、全国の20歳代から70歳代の男女2000人が対象。現在の食の志向は「健康志向」が44.3%で最も多く、過去最高の回答割合となった前回(25年1月)の46.3 %並の高い水準が続いている。前回調査から上昇したものは、東日本大震災後の調査から3期連続で低下傾向にあった「安全志向」が前回調査から5.9ポイント反転上昇し23%となった。「国産志向」の前回から4.1ポイント上昇し17.7%となった。さらに味のおいしさを追求する「美食志向」も同様に4.3%ポイント上昇の13.5%となった。
一方、これまで2半期連続で高い水準にあった食費を節約する「経済性志向」が前回から5.9ポイント低下の33.4%だった。このほか「手作り志向」も7.6ポイント低下の19.9%だった。
年代別では、「健康」と「国産」は年代が上がるにつれて志向する割合がかくなっており、対照的に「経済性」と「簡便化」と「美食」は若い層ほど志向割合が高くなっている。
「国産志向」は2年連続の上昇で、回復傾向にあることが明らかになった。さらに国産食品の輸入食品に対する価格の許容度は、「割高でも国産を選ぶ」という回答が61.3%で、前回より6.9ポイント高くなった。その範囲は「3割高でも」の回答が、調査開始以来最高の20.9%だった割高でも国産」は、すべての品目で上昇資、特に米と野菜が高く、それぞれ77.5%、68.8%となった。こうした傾向を反映し、現在の価格と比べてだとうと思う価格水準は、生鮮・加工食品すべての調査品目について、「値上げが妥当」(19?26%)の回答が割合が上昇し、「値下げが妥当」(26?36%)の割合が低下した。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(139)-改正食料・農業・農村基本法(25)-2025年4月26日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(56)【防除学習帖】第295回2025年4月26日
-
農薬の正しい使い方(29)【今さら聞けない営農情報】第295回2025年4月26日
-
1人当たり精米消費、3月は微減 家庭内消費堅調も「中食」減少 米穀機構2025年4月25日
-
【JA人事】JAサロマ(北海道)櫛部文治組合長を再任(4月18日)2025年4月25日
-
静岡県菊川市でビオトープ「クミカ レフュジア菊川」の落成式開く 里山再生で希少動植物の"待避地"へ クミアイ化学工業2025年4月25日
-
25年産コシヒカリ 概算金で最低保証「2.2万円」 JA福井県2025年4月25日
-
(432)認証制度のとらえ方【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年4月25日
-
【'25新組合長に聞く】JA新ひたち野(茨城) 矢口博之氏(4/19就任) 「小美玉の恵み」ブランドに2025年4月25日
-
水稲栽培で鶏ふん堆肥を有効活用 4年前を迎えた広島大学との共同研究 JA全農ひろしま2025年4月25日
-
長野県産食材にこだわった焼肉店「和牛焼肉信州そだち」新規オープン JA全農2025年4月25日
-
【JA人事】JA中札内村(北海道)島次良己組合長を再任(4月10日)2025年4月25日
-
【JA人事】JA摩周湖(北海道)川口覚組合長を再任(4月24日)2025年4月25日
-
第41回「JA共済マルシェ」を開催 全国各地の旬の農産物・加工品が大集合、「農福連携」応援も JA共済連2025年4月25日
-
【JA人事】JAようてい(北海道)金子辰四郎組合長を新任(4月11日)2025年4月25日
-
宇城市の子どもたちへ地元農産物を贈呈 JA熊本うき園芸部会が学校給食に提供2025年4月25日
-
静岡の茶産業拡大へ 抹茶栽培農地における営農型太陽光発電所を共同開発 JA三井リース2025年4月25日
-
静岡・三島で町ぐるみの「きのこマルシェ」長谷川きのこ園で開催 JAふじ伊豆2025年4月25日
-
システム障害が暫定復旧 農林中金2025年4月25日
-
神奈川県のスタートアップAgnaviへ出資 AgVenture Lab2025年4月25日