地元木材で新しい経済循環づくり パルシステム2013年11月27日
宮城県南三陸町で復興支援
生協のパルシステム連合会は、東日本大震災や東電福島原発事故で被害にあった地域を支援する活動の一環として平成24年11月から25年3月まで「被災地の新しい『明日』カンパ」として「福島のこどもたち保養プログラム」「南三陸町の復興のために」への支援を呼びかけた。これに総額1799万5011円のカンパが寄せられ、このたび500万円が南三陸へ贈呈された。
南三陸町(宮城県)は、地元で産出される三陸杉を活用した家づくりで、地域の新しい経済循環づくりに挑戦している。地元産の木材を活用した家を建てれば、林業や建設業の仕事をつくり雇用を増やすことができる。さらに残った木材は家具や建具、調度品などの材料として使い、地元に残る伝統技術を継承することができる。また、最終的には燃料として使い切り、エネルギー転換も促進することができる。
こうしたプロジェクトは、伐採と植林のサイクルを確立することで、森の滋養が川を通じて海に流れ、海産物などの海洋資源を育むことにもつながり、地域全体の再生を目的としたプロジェクトだといえる。
パルシステムに寄せられたカンパのうち南三陸復興分は572万7638円だったが、このうちの500万円を、パルシステムなどが震災復興支援を目的に設立した「(一社)地域再生コミュニティビジネス推進協会」を通じて、プロジェクトを推進する「(一社)南三陸福興まちづくり機構」へ贈呈され、木造モデル住宅「さんたろう館」の建設費用として使用された。すでに複数の住宅建設が成約されているという。
(写真)
カンパを活用して建てられた「さんたろう館」
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