外食市場23兆9000億円に 前年比2.9%増2014年6月9日
平成25年外食産業市場規模推計
日本フードサービス協会と食の安全・安心財団は、6月6日に平成25年(暦年)の外食産業の市場規模(推計)をまとめた。
25年の外食産業の市場規模は、「景気回復のなか、世帯1人当たり外食支出額や法人交際費の増額が予想されること」などから、前年比2.9%増加の、23兆9046億円と推定されている。
外食産業の市場規模は平成20年に24兆5068億円あったが、リーマンショックもあってそれ以降減少傾向にあり、東日本大震災の発生した23年に22兆8282億円となったが、24年に23兆2314億円と前年より1.8%増加しており、2年連続で市場規模が拡大している。
部門別にみると、全体の53.7%を占める「飲食店」が3.0%増の12兆8473億円となっている。「飲食店」のタイプ別では、食堂・レストランが9兆円強(前年比+2.8%)、そば・うどん店が前年比+7.1%の1兆1474億円、すし店が同+5.5%の1兆3459億円と好調だった。ホテルなどの「宿泊施設」での飲食も同+4.6%の2兆6693億円と大きく伸長している。
外食市場の20.2%を占める「料飲主体」部門も前年より3.9%増加し、4兆8340億円となっている。「料飲主体」のタイプ別では、料亭・バー等が2兆7642億円で前年比+4.1%と大きく伸びている。
その一方で「飲食店」のうち、ハンバーガーチェーンなどを含む「その他の飲食店」は同1.3%減の1兆2882億円と苦戦している。
なお、持ち帰り弁当店や惣菜店、テイクアウト主体のファストフードなど「料理品小売店」の市場規模は、6兆4934億円で、前年より0.4%増加しているおり、これを加えた外食産業の規模は29兆8792億円となる。
※この調査は、公益財団法人食の安全・安心財団附属機関外食産業総合研究センターが家計調査など政府統計をもとに推計したもの。
外食産業の分類は基本的に「日本標準産業分類」(平成14年改訂)に準じている。
また、飲食店でテイクアウトの売上比率が50%以上の場合はすべて「料理品小売業」に、50%未満の場合はすべて「飲食店」の市場規模に含まれている。
(関連記事)
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