日本・カナダ 有機制度の同等性で合意2014年9月24日
日本、カナダ両政府は9月17日、両国の有機認証制度が同等であることを相互に認めることで合意した。これにより、日本国内の有機JAS認定を取得すれば、カナダ国内の有機認証を受けなくても、「有機」や「organic」などと表示して輸出できるようになる。
「有機」の名称表示は、各国で独自の制度や規制を設けている場合が多く、当該国での認証を受けなければ、例え国内で有機農産物・食品と認められても、「有機」と表示して輸出入することはできない。
ただし、両国間で相手国の有機認証制度が自国内での制度と同等だと認められれば、そのまま輸出入が可能となる。
日本はこれまで、EU、スイス、米国と有機認証制度の同等性で相互に合意してきたが、今回、新たにカナダとの間で相互に有機制度の同等性を認めた。
この制度の発効期日は2015年1月1日から。同日より日本国内で有機JAS認定を受けた農産物や加工品と、カナダ国内の認証制度であるCOR(Canada Organic Regime)を取得した農産物や加工品が、相互に「有機」として輸出入できるようになる。
このほか、一方的な同等性の合意としては、日本は豪州、アルゼンチン、ニュージーランドの有機認証制度を認めており、諸外国ではコロンビアが日本の有機JAS制度を自国の制度と同等だと認めている。
(イラストは、日本国内で有機JAS認定を受けた農産物・加工品が付けられる「有機JASマーク」)
(関連記事)
・ジャンボタニシ駆除剤「スクミンベイト3」(2014.05.19)
・消費者の権利に基礎置く表示基準を 生活クラブ(2014.08.20)
・加工食品の原料原産地表示を考える[9]食品表示、どうなるの? 消費者の感覚とズレも(2014.04.03)
・【現場から考える農政改革】(5)学校田でレンコン 食育で有機栽培も(2014.02.17)
・第43回日本農業賞決まる 3月8日に表彰式(2014.02.05)
重要な記事
最新の記事
-
備蓄米 「味に差なく、おいしく食べてほしい」 江藤農相2025年4月24日
-
関税発動で牛肉の注文キャンセルも 米国関税の影響を農水省が分析2025年4月24日
-
トランプ関税で米国への切り花の輸出はどうなる?【花づくりの現場から 宇田明】第58回2025年4月24日
-
【JA人事】JA北オホーツク(北海道)吉田組合長を再任2025年4月24日
-
三島とうもろこしや旬の地場野菜が勢ぞろい「坂ものてっぺんマルシェ」開催 JAふじ伊豆2025年4月24日
-
農林中金 ロンコ・インベストメント・マネジメントに資本参画 不動産分野の連携強化2025年4月24日
-
積雪地帯における「麦類」生育時期 推定を可能に 農研機構2025年4月24日
-
日本曹達 微生物農薬「マスタピース水和剤」新たな効果とメカニズムを発見 農研機構2025年4月24日
-
棚田の魅力が1枚に「棚田カード」第5弾を発行 農水省2025年4月24日
-
みずほ銀行と食農領域の持続可能な発展に向け戦略的提携 クボタ2025年4月24日
-
【人事異動】兼松(6月1日付)2025年4月24日
-
日本生協連「フェアトレード・ワークプレイス」に登録2025年4月24日
-
旭松食品「高野豆腐を国外へ広める活動」近畿農政局 食の「わ」プログラムで表彰2025年4月24日
-
群馬県渋川市の上州・村の駅「お野菜大放出祭」26日から 9種の詰め放題系イベント開催2025年4月24日
-
JA蒲郡市と市内の飲食店がタッグ 蒲郡みかんプロジェクト「みかん食堂」始動2025年4月24日
-
適用拡大情報 殺菌剤「バスアミド微粒剤」 日本曹達2025年4月24日
-
倍率8倍の人気企画「畑でレストラン2025」申込み開始 コープさっぽろ2025年4月24日
-
農業・食品産業技術開発の羅針盤「農研機構NARO開発戦略センターフォーラム」開催2025年4月24日
-
雪印メグミルク、北海道銀行と連携「家畜の排せつ物由来」J-クレジット創出へ酪農プロジェクト開始 Green Carbon2025年4月24日
-
山椒の「産地形成プロジェクト」本格始動 ハウス食品など4者2025年4月24日