コンビニ・カウンターコーヒー大幅に伸びる2015年1月19日
清涼飲料調査富士経済
(株)富士経済は、清涼飲料の国内市場の動向を調査(47品目)し、その結果を「2014年清涼飲料マーケティング要覧No.2」にまとめた。
この調査では、最需要期である夏商戦の結果を踏まえた2014年の市場分析を行うとともに、注目12カテゴリーの市場動向について整理しているが、そのなかで注目されるものを以下に紹介する。
◆CVSカウンターコーヒー 53%増
CVSの店内でコーヒーメーカーを使用して提供されるコーヒーで、缶コーヒーの購入は少ないがカフェなどでコーヒーメニューの飲用機会が多い女性層や若年層の開拓に成功し、拡大を続けている。
2013年までは各チェーンでメニューや価格展開などで独自性が追求されていたが、14年は最小サイズで100円(税込)への集約が進んでいる。また、チェーンによっては価格を下げたことも寄与し、14年は販売杯数が大きく増加。また、後半からは駅ナカCVSの販売も始まり、通勤客を中心としたユーザーの獲得が期待され、市場は13年比52.8%増の1756億円が見込まれる。
CVSの導入率は90%程度に達するとみられ、今後は急激な成長は落ち着くため15年は13年比68.0%増の1930億円が予測されている。
◆炭酸水 そのまま飲む「直飲み」として定着
09年ころから各メーカーからペットボトル容器での投入が相次ぎ、アルコールの割材としてだけではなく、家庭向け需要も取り込んで市場が拡大。また、市販用での「直飲み」提案が奏功し、甘さ離れが進んだユーザー需要を取り込んでいる。
13年はCVSや量販店がPB商品を拡充し認知度が高まり、12年比17.9%増の211億円。14年は13年比5.2%増の222億円となっている。
◆トクホ(特定保健用食品表示認可)飲料
14年は既存商品の好調に加え、新商品が引き続き投入され、さらにボリュームゾーンの乳性飲料が伸び、14年は13年比13.2%増の2429億円が見込まれている。
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