家庭の食事から放射性物質検出せず 日本生協連2015年3月5日
日本生協連は、東電福島第一原発事故が発生した2011年度から「家庭の食事からの放射性物質摂取量調査」を継続して実施しているが、先ごろ2014年度の結果がまとまった。
この調査報告によると、2014年度に調査を行ったすべてのサンプル(18都県256世帯・256サンプル、内福島県100世帯・100サンプル)で、検出限界(1Bq/kg)以上の放射性セシウムは検出されなかった。
2011年度からの各年度の放射性セシウム(セシウム134とセシウム137の合計)の検出結果は、
○11年度サンプル数250(内福島県100)、検出数11(内福井県10)検出率4.4%、測定最大値11.7Bq/kg
○12年度サンプル数671(内福島県200)、検出数12(内福島県9)、検出率1.8%、測定最大値4.2Bq/kg
○13年度サンプル数435(内福島県200)、検出数7(内福島県6)、検出率1.6%、測定最大値3.7Bq/kg
○14年度サンプル数256(内福島県100)、検出数0(内福島県0)、検出率0%、測定最大値検出せず
となっており、13年度まではいずれも検出したサンプルがあったが、検出割合、放射性セシウムの最大値は、年を追うごとに減少し、14年度は検出率0%、測定結果「検出せず」となった。
この4年間で1612サンプルを調査したことになるが、上記のような結果から「1Bq/kg以上のセシウムを含む食事を継続して食べ続けている可能性は極めて低い」と日本生協連では推察している。
調査の対象地域は各年度とも、岩手、宮城、福島、群馬、栃木、茨城、埼玉、東京、千葉、神奈川、新潟、長野、山梨、静岡、愛知、岐阜、三重、福岡の18都県。
日本生協連では、2015年度もこの調査を継続して実施していくことにしている。
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