生協宅配「eフレンズ」1000億円突破 日本生協連2015年6月12日
日本生協連が事業連合や生協に提供している宅配事業のインターネット注文システム共通基盤「eフレンズ」の利用が伸長し、2014年度の受注金額が1032億円(前年度比111%)と1000億円を突破した。
「eフレンズ」は、パソコンやスマホなどのインターネット端末から商品の注文やレシピなどを検索・投稿できるネット注文システムで、日本生協連が2000年から会員生協に提供を開始した。14年度の登録組合員数は208万人(前年比111%)となっている。
日本生協連によれば、とくにそれぞれの商品ページに意見や感想を投稿できる「おすすめコメント」の利用が広がっており、14年度のコメント総数が前年比110%と伸長。コメントを投稿した組合員数も前年比117%と大きく伸び、多いものでは一つの商品に200件以上のコメントが寄せられているという。
今後は、利用者の中でもスマホからの注文が増えていることを受けて、画面の小さなスマホでも必要な情報を見つけやすくする商品検索機能や、よく利用される商品を表示させるレコメンデーション機能の強化などを日本生協連では計画している。
現在「eフレンズ」を利用しているのは、コープ東北サンネット、コープネット、コープ北陸、コープ中国四国、コープ九州の5事業連合と、ユーコープ(本部:横浜市)、CO・OPとやま(本部:富山市)の2生協。
なお、「eフレンズ」のほかに、独自でシステムを構築・運用している生協もあり、ほぼすべての生協宅配でネット注文は可能だ。日本生協連によれば、これらを含めた全国の生協全体のネット注文サイトの14年度登録組合員数は340万人、受注金額合計は2407億円だという。ちなみに全国の生協の宅配事業全体の登録組合員数は1127万人(13年度)、年間供給金額は1兆6956億円(14年度速報値)。
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