高齢者向け食品市場 ５年後に28％増 富士経済2015年6月15日
富士経済は高齢者向け食品・宅配・施設給食市場調査の概要を公表した。
高齢者向け食品市場はメーカー出荷ベースで2014年は1322億円となっている。同社は高齢者数と福祉施設入所者数の増加にともない市場は拡大しているとして2020年には1693億円と28.1％伸びると予測した。
品目別では流動食の市場規模が大きく、病院・高齢者福祉施設向けが９割を占める。ただ、価格競争が激化し、また、胃ろう造設術の診療報酬引き下げも影響して伸びは鈍化しているという。
在宅用やわらか食市場は2015年に34億円が見込まれる。薬局・薬店での店頭販売が増えていて認知度も向上。在宅要介護者は確実に増えることから市場拡大が期待されるという。
栄養補給食は高齢者の低栄養改善目的で積極的に採用されている。味覚面でも優れた商品開発が進んでいる。
そのほか高齢者向け商品宅配サービスは2014年の6241億円（小売ベース）が20年には7178億円（15％増）と予測した。
（関連記事）
・清涼飲料市場4兆9700億円 富士経済調べ （2015.5.25）
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