10年後 認知症患者700万人 予防に関心ある6割2015年11月12日
日清オイリオが認知症予防に関する調査
「中鎖脂肪酸 認知症対策リスク対策PJ」(日清オイリオグループ(株))は11月11日、40歳から69歳までの男女1200人に対して行った「認知症予防に関する意識調査」をまとめた。
同調査は、厚生労働省が2025年に認知症患者数が700万人になると推計値を示し、また今年1月に認知症施策推進総合戦略(新オレンジプラン)を策定したことを受け、認知症の予防に関心を寄せる人について調べたもの。
「認知症予防に役立つ情報に関心があるか」という質問に対して、全体で約6割の人に関心があることがわかった。関心があると答えた人を年代別に見ると、40代で50.8%、50代で59.3%、60代で64.3%。年代が上がるにつれて関心の高まりが見えた。
「認知症予防についてどんな情報がほしいか」については、図のような回答で、日常生活での食生活や運動習慣に関する情報が多かった。
また、実際に認知症予防に取り組んでいる、または取り組みたいと考えている人、460人を対象に、どのような取り組みを行っているか調査したところ、下図のように「認知症に良いとされる食材の取り入れ」や運動に対する対策が多く上がった。
◆中鎖脂肪酸 認知症予防で注目
日清オイリオで40年以上研究を行っている中鎖脂肪酸は、ココナッツなどに含まれる天然成分で、一般的な植物油に含まれる脂肪酸に比べ、早く消化・吸収される。このことから未熟児や手術後の患者のエネルギー補給などで医療現場で長く使われている実績がある。
認知症の中でも日本に多いとされているアルツハイマー型は「脳のエネルギー不足」が原因の1つではないかという研究が進んでおり、脳の代替エネルギーになるケトン体を体内で効率よく作れる中鎖脂肪酸に注目が集まっている。
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