外食売上げ好調維持 7月の外食産業市場動向2016年8月26日
(一社)日本フードサービス協会は、協会会員社を対象とした7月の外食産業市場動向調査をまとめた。
今年の7月は、土日が前年よりも2日多く、そのことが多くの業態にプラスに働き、居酒屋を除いておおむね2~3%外食需要を押し上げた。
とくにファストフードでは好調の"洋風"が牽引して売上げが109.8%に伸長。ファミリーレストランも売上げ103.8%と堅調に推移。全体売上げは105.9%と8カ月連続で前年を上回っている。業態別の動向は以下の通り。
【ファストフード】洋風は、各社のキャンペーンメニューや一部ゲームソフトとのコラボなどが奏功し売上げは114.9%と好調だ。和風は、季節メニューや定食メニューが引き続き堅調で売上げは107.4%。麺類は店舗増などで売上げは105.9%と堅調に推移した。
また、持ち帰り米飯・回転寿司は、店舗改装などの既存店対策もあり、売上げは100.6%と前年を上回った。こうした結果、全体の売上げは109.8%と前年を大きく上回っている。
【ファミリーレストラン】各社が価格訴求力あるメニュー提案など各社が施策を講じたが効果がまちまちで、全体の売上げは土日が多かった効果で103.8%と前年を上回った。業種別では、洋風はお得感のあるメニューで102.6%、和風は客単価が上昇(101.5%)し、売上げは104.3%、中華では猛暑日のビールフェアなどが売上げに寄与し103.6%といずれも前年を上回った。焼き肉は夏休み需要を取り込み108.1%と売上げが好調に推移した。
【パブ・居酒屋】パブ・ビアホールは大型店の再開やビアガーデンの好調もあって売上げが102.3%と3カ月ぶりに前年を上回った。一方、居酒屋は店舗削減(92.4%)の影響で売上げが94.0%と引き続き前年割れが続いている。そのため、この業態全体では売上げが95.7%と前年割れの状況が続いている。
【ディナーレストラン】店舗数の増加、土日日数増が郊外型店舗の客数を押し上げ(106.5%)売上げは107.0%と大きく伸長した。
【喫茶】ビジネス街リッチ店舗は平日日数の減少がマイナスに働き客数が減少(99.1%)したものの、季節品の販促が効果をあげ客単価が上昇(102.4%)し、売上げは101.5%と前年を上回った。
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