外食3か月連続で前年超 11月の外食産業市場動向2016年12月28日
(一社)日本フードサービス協会は、会員社を対象とした「外食産業市場動向調査平成28年11月度」の集計結果をまとめた。
11月は前年よりも休日が1日少ないこと、北日本での低温や関東甲信地方での記録的に速い積雪など、外食にとってマイナスとなる要因があったが、好調なファーストフード(FF)が引き続き全体を牽引し、外食産業全体の売上げは101.7%と3か月連続で前年を上回った。
業態別の概況は以下の通り。
【FF】FF業態全体の売上げは104.0%と昨年12月から12カ月連続で前年を上回っている。「洋風」は、人気メニュー復刻キャンペーンで引き続き好調なところもあり、売上げは104.3%となった。「和風」は鍋など季節メニューや地域限定メニューなどが好調で売上げは105.7%、「麺類」は新商品の販促強化で売上げが103.8%となっている。一方、「持ち帰り米飯・回転寿司」は店舗数の減少で売上げは99.7%とわずかに前年に届かなかった。
【ファミリーレストラン】全体の売上げは休日が少なく客数が伸びず98.7%と前年に届かなかった。「洋風」は悪天候と休日減で売上げは98.9%、「和風」も比較的客単価が高いブランドで集客に苦戦し、売上げが97.5%と前年割れとなった。「焼き肉」も集客が振るわず売上げは97.2%となった。「中華」は会員募集キャンペーンなどが効果をあげ、売上げは101.0%と前年を上回った。
【パブ・居酒屋】「パブ・ビアホール」は、遅い時間帯の客足は落ちたが店舗数の増加で売上げは103.0%と前年を上回った。一方「居酒屋」は、引き続き店舗削減で売上げは95.0%と前年割れが続いている。
【ディナーレストラン】客単価は落ちているが、店舗数と祝休日の集客増で売上げは105.2%と前年を上回った。
【喫茶】新作メニューや既存メニューの冬季バージョーンなどを店頭で積極的にPRしたことで、売上げは101.2%と前年を上回った。
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