34か月連続して前年上回る 6月度外食産業市場動向2019年7月26日
日本フードサービス協会は、協会会員社を対象とした外食産業市場動向調査の令和元年6月度の集計結果を発表した。
6月は、日曜日が1日多い曜日周りに支えられ、特に各種キャンペーンなどが功を奏しファストフードが好調に推移。また、引き続き、季節メニューの投入やメニュー価格の改定等により客単価が上昇したことで、全体の売上は103.4%と34か月連続して前年を上回った。
<業態別概況>
◎ファーストフード業態
業態別では、ファーストフードの全体売上は105.7%と前年を上回った。「洋風」は、お得な創業記念商品や期間限定商品等の好調で客数・客単価ともに上昇、売上は107.9%。「和風」も、テイクアウトの値引き、季節メニューや定食メニューの好調などで客数・客単価ともに上昇、売上104.6%。「麺類」は、期間限定商品の投入やCM投下量の増加等で客数が増加、売上107.6%。「持ち帰り米飯・回転寿司」は、回転寿司の好調や、比較的高価格の食材を投入した弁当単価の上昇などにより、店舗減の中、売上100.1%。「その他」は、「アイスクリーム」が梅雨明けの早かった昨年の反動で客数減となったが、客単価の上昇により売上101.1%となった。
◎ファミリーレストラン業態
ファミリーレストランの全体売上は101.8%と前年を上回った。
「洋風」と「和風」は、休日が1日多かったにもかかわらず客数振るわず、店舗の減少傾向もあり、売上は「洋風」99.6%、「和風」99.5%と、前年を下回った。「中華」は、メニューのリニューアルやご当地グルメのフェア等で引き続き集客好調、売上は108.0%。「焼き肉」も、引き続きファミリー層の支持で好調を維持、売上は106.7%。
◎パブ・居酒屋業態
パブ・居酒屋の、飲酒業態は、金曜日が1日少ない曜日周りや、梅雨明けが早かった昨年の反動により、客数はマイナス。「パブ・ビアホール」は昨年のサッカーW杯の反動や、天候不順によるビアガーデンの不調などで客数が減り、売上94.9%。「居酒屋」は店舗減もあり、売上98.0%となった。
◎ディナーレストラン業態
日曜日が多い曜日周りでおおむね堅調に推移。高価格帯の新店効果もあり、店舗減の中でも売上は102.4%となった。
◎喫茶業態
昨年と比べ最終週の気温が低かったことなどから客足に影響が出たものの、春の価格改定等で客単価が上昇、売上は101.3%となった。
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