高アルコールRTD市場85.9%増 2024年市場予測2019年12月26日
富士経済は、飲みごたえ感から高アルコールRTDが2桁伸長しているアルコール飲料や、調理の手軽さから冷凍ギョーザの伸びが目立つ冷凍調理済食品などの市場を調査した。
アルコール飲料の推移
高アルコールRTDはアルコール度数が5~6%のスタンダードタイプと比較して飲みごたえや同じ量で酔いやすいというコストパフォーマンスの高さが支持され、需要が増加している。近年は"STRONG"商品として認知が進み、各社が相次いで新商品を発売、市場が拡大し二桁の伸長が続いていることから、2024年市場予測(2018年比)で高アルコールRTDは3219億円(85.9%増)に達する見通し。
冷凍ギョーザは、調理の簡便化が進み、各社が新規顧客の開拓、喫食シーンの拡大を図っていることから、2024年に580億円(15.1%増)に達する見込み。2019年は味の素冷凍食品が業務用で、量販店総菜以外にも外食やレジャー施設でのシーン開拓に努めているほか、イートアンドが市販用に新商品の発売やレシピの提案を行うなど、引き続き拡大が見込まれる。
チルドハンバーグは内食需要の増加を背景に簡便性の高い電子レンジ調理対応商品が好調に推移し、夕食向けの需要獲得のためプレミアムタイプ商品の導入が進んだことで伸長してきた。2018年は夕食での需要が増加し、各社が展開するチーズ入り商品が好調だったほか、マスメディアに特集さて需要が喚起され、市場は拡大し2019年も引き続き伸長が見込まれる。今後も冷凍ハンバーグからのシフトや夕食での需要が増加し、市場は堅調に拡大していくとみられる。
国産新ジャンル風味アルコール飲料は消費者の低価格志向を受けてビールや発泡酒の需要を取り込んだが、2014年以降、市場は微減で推移。2018年はキリンビールの「本麒麟」がヒットしたほか、PBで新規採用されるなど市場が拡大に転じた。2019年は「本麒麟」の好調が続いており、他社からも相次いで商品が発売されたことで売り場面積の広がりがみられ、引き続き伸長が見込まれる。しかし、2020年以降は酒税の段階的な改定により国産ビールなどとの価格差が縮まるため、市場は縮小していくとみられる。
調査は、2019年8月から10月の期間、冷凍調理済食品24品目、チルド調理済食品6品目、その他調理済食品5品目、アルコール飲料33品目、合計4カテゴリー68品目の市場を捉え、その結果を「2020年 食品マーケティング便覧No.2」にまとめた。
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