9年間継続して放射能検査 累計約12万件の実績 生活クラブ2020年3月9日
生活クラブ生協連(生活クラブ)は、2011年の東京電力福島第一原子力発電所の事故が発生してから、取り扱い食品の放射能検査を独自に開始し、放射能検査実績は9年間で累計約12万件となった。
原発事故後、行政などでも放射能検査を行っていたが、検査数にばらつきがあったり、検査にかける品目に偏りがあったりなど課題も見られた。このため、生活クラブでは汚染実態の把握を目的に測定器を導入するなどして農畜水産物や加工食品をまんべんなく検査することに努めた。
その後、積み重ねた検査結果に基づき、国の基準値よりも厳しい自主基準を定めた。
現在では12万件を超える累積検査数を重ね、組合員に安心と安全を届けるための体制を継続している。生活クラブの2011年以降の放射能検査数は、累計で12万3211件(2020年3月2日現在)、2019年の検査数は8904件で民間最多の検査実績となっている。
国の食品中の放射性物質の基準値は、食品からの「内部被ばく」だけを想定したものだが、実際には「外部被ばく」があることを考慮し、生活クラブでは独自に厳しい基準を定めている。検査結果は生活クラブの公式Webサイト「放射能検査結果データベース」で各品目ごとの結果を公開している。
国と生活クラブの基準値の比較表
(写真:放射能検査の様子(生活クラブWebサイト))
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