食品ロスゼロへ小泉環境大臣がメッセージ 日本らしい名称とデザイン募集 ドギーバッグアイデアコンテスト2020年4月9日
環境省は、飲食店で食べきれなかった料理を持ち帰る習慣を広め、日本の食品ロス削減を推進するため、食の新たなスタイルを創る「Newドギーバッグアイデアコンテスト」を実施中。持ち帰り容器の日本ならではの名称やデザインのアイデアを6月1日まで募集している。
福島県が作ったドギーバッグと東京ガールズコレクションとコラボしたドギーバッグを手にする小泉環境大臣
食品ロスの削減については、2015年に国連がまとめた持続可能な開発目標SDGsをふまえ、日本は食品ロスの発生量を2030年度までに2000年度比で半減するという目標の達成に向け、取り組みを進めている。
外食産業は、事業系食品ロス発生量の約20%(133 万トン)を占めているが、その削減には小盛メニューの導入や需要予測精度の向上など事業者自身の取り組みに加え、利用者による食べ残しの削減が要となる。
まずは利用者が食べきれる量を注文し、提供された料理を食べきることが大切だが、仮に食べきれなかったとしても、その料理について店側の説明をよく聞いた上で、自己責任の範囲で持ち帰るようにできることが重要となる。
欧米では、食べ残しの持ち帰り容器といえば、ドギーバッグ(doggy bag)として認知され、ひんぱんに利用されている。犬に食べさせるために持ち帰るという言い訳で持ち帰ったことから、犬の容器=ドギーバッグという名が付いたという。
一方、日本でも以前は「折り」や「折り詰め」で食べ残した料理を持ち帰る習慣があったが、今は一般的とはいいがたい状況だ。
そこで環境省は、食べきれなかった料理について、自己責任で持ち帰ることを身近な習慣として広め、利用者と飲食店やホテルなどお店との相互理解のもと、残した食べ物を持ち帰りやすい機運の醸成を図るため、「New ドギーバッグアイデアコンテスト」を実施する。
募集は、ネーミングの部とパッケージデザインの部の2つの部門。ネーミングの部では、食べ残しを持ち帰るという気持ちや行動をわかりやすく伝えるため、「飲食店等で食べきれなかった料理を持ち帰る行為」について日本ならではの名称を募る。また、パッケージの部では、実際に利用者が持ち帰りやすく、魅力的なデザインで衛生的なパッケージデザインを容器と絵柄でそれぞれ募集する。
コンテストの実施にあたり、小泉進次郎環境大臣は、「日本は約600万トンという食品ロスを年間で生んでいる。この数字は国連機関の年間の食料援助量の約2倍にあたる量を本来食べられるのに捨てているわけです。一方で日本は食料自給率は約37%と極めて低い。つまり、食料自給率は低い、海外からはこれだけ輸入をしている、それで食料を大量に捨てている。こういった現状をなんとか変えていくためにもみなさんの力を貸してください」とコメントしている。
<New ドギーバッグアイデアコンテスト概要>
名称:New ドギーバッグアイデアコンテスト
応募期間 3月31日~6月1日24時締
審査期間 6月2日~7月中旬予定
結果発表 7月下旬予定
応募資格:誰でも応募可能
応募方法:食品ロスポータルサイト内、特設サイトから応募
【食品ロスポータルサイト】
募集内容:
主催:環境省、消費者庁、農林水産省、ドギーバッグ普及委員会
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