医師1121人に聞いた「新型コロナウイルス感染症の影響によって改善されたこと」 アンケート調査結果2020年4月16日
医師の人材コンサルティング事業などを行う、医師のとも(東京都渋谷区)は、「新型コロナウイルス感染症の影響によって改善されたこと」に関するアンケートの調査結果を発表した。調査は、3月19日から3月29日の間、20代~90代の医師1121人に対して行った。
設問「新型コロナウイルス感染症によって、改善されたことを教えてください」
新型コロナウイルスの感染拡大にあたっては、悪い影響ばかりが取り沙汰されているが、その裏側で改善されていたこともあった。
新型コロナウイルス感染症によって、改善されたことを聞くと、「感染症・公衆衛生に対する意識が向上した」という意見が最も多く、全体の半数近くを占めた。次いで、「不要不急の受診の減少」「働き方の見直し」「危機管理意識の向上」などが続いた。
1位の感染症・公衆衛生に対する意識の向上(47.4%)について医師からは、「医療関係者だけでなく、国民全体に感染症予防の重要性が浸透した」「きちんとした手洗いや検温、咳エチケットなどの習慣が広まった」「国民の意識向上と努力で、インフルエンザや、その他の感染症の流行が抑制できた」という声が上がった。
続く2位の不要不急の受診の減少(5.7%)については、「医療機関に気軽にかかる患者が少なくなり、本当に必要な患者しか来なくなった」「来院人数が適正化されてきた」「必要性が疑われる患者の来院数が減ったことにより、本当に必要なところに力を注げる」という回答があった。
また、3位の働き方の見直し(5.7%)では、「不要な仕事を削る、みんな一斉に出勤するといった慣例の見直しがおこなわれた」「テレワーク、時差出勤など働き方の多様化が進んだ」などの声が寄せられた。
以下は、4位「危機管理意識の向上」(3.2%)、5位「不要不急の外出・会合の減少」(2.6%)、6位「オンラインシステムの普及」(1.6%)、7位「一部地域や電車内の混雑緩和」(1.4%)、8位「健康管理意識の向上」(1.2%)、9位「情報への注意力向上」(0.9%)、10位「日本の医療の有難さを再認識」(0.5%)という結果だった。
また、11位のインバウンド依存の見直し(0.3%)では、「衛生物品を途上国などに依存することのリスクが浮き彫りになったこと」や、「自国での再生産を増やす重要性があらためて周知された」と指摘している。
その他、「職場内での連携が高まった」「面会など院内の出入りチェック強化により、セキュリティがあがった」「慎ましやかに生活できるようになった」「当たり前だと思っていた日常の有難さが分かった」など危機の時だからこそ実感できるコメントが寄せられた。
調査の結果を受けて同社は、「困難の中でも、国民の意識や、働き方は確実に良い方向に変化してきている。今後、未曽有の災害やパンデミックが発生したときに、政府、組織、そして一人ひとりが適切な判断・行動をすることが重要となる」とまとめている。
重要な記事
最新の記事
-
23年の農作業事故死亡者数が高水準に 熱中症、未熟練作業者に専用研修など強化 農水省2025年2月27日
-
花が咲いていない真冬のチューリップ祭り【花づくりの現場から 宇田明】第54回2025年2月27日
-
「故郷」を後にする老人のつぶやき【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第330回2025年2月27日
-
適用拡大情報 殺虫剤「日曹フェニックスフロアブル」 日本曹達2025年2月27日
-
「米5kgはお茶碗76杯分」小売店向け訴求POPデータに新デザイン アサヒパック2025年2月27日
-
北洋銀行と農業融資分野におけるCDS基本契約締結 日本公庫2025年2月27日
-
藤沢の配送センターで地域交流イベント開催 パルシステム神奈川2025年2月27日
-
東日本大震災 被災地ゆかりのゲストが語るオンラインイベント開催 パルシステム東京2025年2月27日
-
都会の子どもにニッポン農業を発信「ファーマーズ&キッズフェスタ2025」に出展 ぐるなび2025年2月27日
-
鳥インフル 米アリゾナ州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2025年2月27日
-
長崎県・五島列島「ごと芋」日本さつまいもサミットで大会初の殿堂入り2025年2月27日
-
地産全消「野菜生活100 瀬戸内柑橘ミックス」新発売 カゴメ2025年2月27日
-
宮崎牛の価値を高めるブランディング戦略とは『畜産王国みやざき』2025年2月27日
-
ユニフォームデザイン初採用『「お〜いお茶」大谷翔平ボトル』3月3日から販売 伊藤園2025年2月27日
-
チョウセンミネバリは最終氷期の生き残りか 見過ごされてきた樹木の生態に迫る 森林総研2025年2月27日
-
JAL機内サービスの味再現「ハッピーターン オニオンコンソメスープ風味」発売2025年2月27日
-
CDP2024「気候変動」で「B」、「水セキュリティ」で「A」評価 デンカ2025年2月27日
-
2025年度「世界最高米」原料玄米が決定 長野県、岐阜県から4品を認定 東洋ライス2025年2月27日
-
「産直ドミノ基金®アワード 2024」受賞 農林水支援6団体が決定 ドミノ・ピザ2025年2月27日
-
主食用米 増産傾向に需給緩和懸念 卸・実需はひっ迫懸念「しっかり作って」 意見交換会2025年2月26日