コープデリ連合会と北十勝ファームが素牛生産委託で覚書2020年5月19日
関東信越7生協が加盟するコープデリ連合会は、北十勝ファーム(有)と素牛生産預託に関する覚書を締結した。持続可能な生産・消費、国内における有機牛の生産者支援、安定した商品供給を目的としたもの。
放牧される短角牛
有機畜産物は、家畜に有機栽培された飼料を与え密飼いを避けて家畜にストレスを与えない等、家畜に十分配慮した飼育方法を行う畜産物を指す。コープデリ連合会は、有機JASの認証を受けた畜産物や加工商品の利用を通じて持続可能な畜産業を支援し、国内における有機畜産物の生産・利用を広げていくことを目的に、今回覚書を締結した。
有機JAS畜産物の生産事業は、有機用設備導入などの初期費用が必要。また、有機牛は出生から出荷まで約28ヵ月が必要で、その間収入はなく自己資金対応となることから、生産者にとって厳しい状況が想定される。
コープデリ連合会は、北十勝ファームで出生した子牛を買い取り、育成を預託して預託料を毎月支払うことにより、資金の回転率を高め経営安定化を支援する。
対象は、北十勝ファームの一部門である「はなゆき農場」が準備を進めている有機JAS認証短角牛生産事業。期間は、2020年度預託分(2022年度出荷分)から2024年度預託分(2026年度出荷分)。投入頭数は、2020年度が取得5・出荷ゼロ、2021年度が取得15・出荷ゼロ、2022年度が取得25・出荷5、2023年度が取得25・出荷15、2024年度が取得25・出荷25を計画している。
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