台風被害の「房州びわ」産地復興へ資金調達 千葉県南房総市とふるさとチョイス2020年8月7日
千葉県南房総市とふるさと納税総合サイト「ふるさとチョイス」を運営する(株)トラストバンクは8月6日、クラウドファンディングでふるさと納税を募る「ガバメントクラウドファンディング」(GCF)で、令和元年台風15号の被害で生産できなくなった「房州びわ」の復活をめざすプロジェクトを始めた。募集は11月3日まで。目標寄付金額は1000万円。
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令和元年台風15号は、南房総市のびわ農家に甚大な被害をもたらし、令和2年のびわの生産量は、例年と比較するとハウス栽培のものが6~7割、露地栽培のものが半分程度となった。多くのびわの木が倒れたが、びわを栽培する山へ続く農道が倒木で遮断されているため、復旧には倒木の撤去が必要な状況にある。
南房総市富浦地区で栽培するびわは、明治42年から皇室への献上品。第二次世界大戦中の一時期などを除き令和元年の献上で105回を数えた。しかし、昨年の台風被害により生産量が減少したことに加え新型コロナウイルスの影響あり、今年は皇室への献上が途絶えることとなった。
びわ農家にとっても高齢化と後継者不足が大きな課題。びわ山再生に向けた倒木処理などへの取り組みを最優先に考慮しながら、将来の産地維持には若い担い手へ園地を集約する必要性がある。
寄付金は、倒木撤去に必要な作業を専門業者に委託した場合の費用、建設機械・重機のレンタル・リース費用など、びわ農家が行う事業へ補助金として活用するほか、次世代の担い手にびわ園地を集約化するための費用、ドローンを用いたほ場の立体マップ作製に使う。
今回、千葉県南房総市が取り組むGCFは、"使い道"から寄付を募るふるさと納税のクラウドファンディング。自治体は地域課題と解決策を広く発信し、共感を得ることで寄付を集める。一方、寄付者は地域支援として寄付をするため、交流・関係人口にもつながる仕組みとして注目されている。
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