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6割以上が避難用持ち出し準備なし 母親に聞いたコロナ禍の防災対策実態調査 ミドリ安全2020年8月28日

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9月1日の防災の日に向けて、安全靴や作業着等の通販サイト、ミドリ安全.comは、全国の子どもをもつ母親800人を対象に、コロナ禍における家庭の防災対策の実態調査(8月12日~8月17日)を実施した。

調査では、新型コロナウイルスの影響をふまえ、感染拡大を防ぐための避難方法として、"3密"回避のための避難方法や、避難所への持ち物など、具体的に把握できているかを聞いたところ、「しっかりと把握できている」と回答したのは全体の19.2%にとどまった。以下、「あまり把握できていない」が57.4%、「全く把握できていない」が23.4%という結果となった。

「分散避難」知らないは半数

災害時に避難所などに人が密集すると感染リスクがあることから、避難所以外の避難先として「親戚・知人宅」「ホテル」「在宅避難」「車中泊」など分散して避難することが推奨されている。こうした「分散避難」という考えを知っているか聞いたところ、「実施方法など内容まで知っている」と回答した人は8.5%。「言葉だけ聞いたことがある」 が41.6%となり、 「聞いたことがない/知らない」という人はほぼ半数の49.9%に上った。

防災対策実態調査1

半数以上の家庭で避難用の防災グッズが備蓄できていない

新型コロナウイルスの影響で、外出制限や自宅で過ごす時間が増え、食料などを継続的に自宅に備蓄する家庭も増えた。そこで新型コロナウイルスの影響で、家庭の防災食(非常食)の備蓄が増えたかどうか聞いたところ、増えたと回答した人が30.4%に上り、家庭の備えにも影響が出ていることが分かった。
また、災害が発生し、避難が必要になった際に、避難用の持ち出しバッグなど、すぐに持ち出せる避難グッズを用意しているかを聞いたところ、十分に用意していると回答した人は5.1%。ある程度用意していると回答した人が33.3%と、合わせて38.4%が用意していた。一方で、ほとんど用意していないと回答した人は28.0%で、全く用意していないと回答した33.6%と合わせると、61.6%と半数以上の家庭で避難用の防災グッズが備蓄できていない実態が明らかになった。

防災対策実態調査2

コロナ感染予防グッズの備えは半数以下

災害時に避難所での新型コロナウイルスの感染が危惧されることから、各自治体は避難用グッズとして各種感染拡大防止グッズを備えるよう呼びかけている。そこで、避難時用の防災グッズを少しでも用意していると回答した531人に、マスクやアルコール消毒液などの感染予防グッズを実際に用意できているか聞いたところ、マスクは68.5%が、除菌シートは58.8%が用意していると回答。これに対し、アルコール消毒液では49.7%、ハンドソープ・石鹸では45.0%、体温計では40.7%、上履き・スリッパでは39.2%と、それぞれ半数以上が用意できていない実態が明らかにった。

防災対策実態調査3

「居住エリア変えたい」は関東で顕著

新型コロナウイルスの感染拡大や多発する自然災害の影響などで、暮らしに関しての意識の変化も少なからず見られる。そこで、こうした感染症や自然災害などを避けるため、移住など居住エリアなどを変えたいと思ったことがあるかを聞いたところ、全体の6.1%が大いに考えたと回答。どちらかというと考えたと回答した17.6%と合わせると、約4人に1人が居住エリアを変えたいと思ったことがあることが分かった。この傾向は地方別に見ると、関東地方で顕著で、37.0%と3人に1人が居住エリアについて考えていることが分かった。

防災対策実態調査4

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