南相馬市小高区で新たな酒造り 試験醸造酒を販売 haccoba2020年9月18日
福島県南相馬市の(株)haccoba(ハッコウバ )は9月15日からクラウドファンディングのMakuake限定で試験醸造酒2種類の販売を始めた。東日本大震災による避難で人口が一時ゼロになった南相馬市小高区に、来年2月にオープン予定の酒蔵で造る。日本酒の製法をベースに、ビールの原料"ホップ"を使った2種類の試験醸造酒でクラウドファンディング限定で届ける。

同地区は、原発事故による避難指示区域に指定され、人口がゼロになった。徐々に交通機関や商店が戻り生活が再開され始めているが、人口は震災前の約3分の1程度。風評による被害も残り課題は山積みだが、同社は「ゼロからのまちづくりにチャレンジできる、世界的に見てもまれに見る最先端な場所」と見方を変え、地域の新しいコミュニティのひとつになるよう酒蔵とバーを開始。お酒というカジュアルな接点から、社会課題に思いを馳せるきっかけになればと考えている。
酒蔵では様々な副原料を使って、クラフトビールのような自由な醸造スタイルを追求。最初につくるホップを使った酒は、東北の一部地域に伝わっていたとされる伝統製法に基づいた「花酛(はなもと)」と呼ばれる製法を用いる。ビールに使われるホップの防腐効果を発酵初期に利用するという理にかなった製法だが、家庭でのどぶろくの製造が禁止されて以降、ほとんどつくられなくなった。今ではホップを使用した花酛をメインに製造する酒蔵は存在しないため、試行錯誤しながら味を追求していくという。
クラウドファンディングの返礼品は、日本酒の製法をベースに、異なるホップを用いて製造する試験醸造酒2種類をクラウドファンディング限定で届ける。また、そこから酒蔵のメインプロダクトを一緒に決めていく企画も行う。最新情報は公式Facebook等でも発信する。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(130)-改正食料・農業・農村基本法(16)-2025年2月22日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(47)【防除学習帖】第286回2025年2月22日
-
農薬の正しい使い方(20)【今さら聞けない営農情報】第286回2025年2月22日
-
全76レシピ『JA全農さんと考えた 地味弁』宝島社から25日発売2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2025年2月21日
-
農林中金 新理事長に北林氏 4月1日新体制2025年2月21日
-
大分いちご果実品評会・即売会開催 大分県いちご販売強化対策協議会2025年2月21日
-
大分県内の大型量販店で「甘太くんロードショー」開催 JAおおいた2025年2月21日
-
JAいわて平泉産「いちごフェア」を開催 みのるダイニング2025年2月21日
-
JA新いわて産「寒じめほうれんそう」予約受付中 JAタウン「いわて純情セレクト」2025年2月21日
-
「あきたフレッシュ大使」募集中! あきた園芸戦略対策協議会2025年2月21日
-
「eat AKITA プロジェクト」キックオフイベントを開催 JA全農あきた2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付、6月26日付)2025年2月21日
-
農業の構造改革に貢献できる組織に 江藤農相が農中に期待2025年2月21日
-
米の過去最高値 目詰まりの証左 米自体は間違いなくある 江藤農相2025年2月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】有明海漁業の危機~既存漁家の排除ありき2025年2月21日
-
村・町に続く中小都市そして大都市の過疎(?)化【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第329回2025年2月21日
-
(423)訪日外国人の行動とコメ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年2月21日
-
【次期酪肉近論議】畜産部会、飼料自給へ 課題噴出戸数減で経営安定対策も不十分2025年2月21日
-
「消えた米21万トン」どこに フリマへの出品も物議 備蓄米放出で米価は2025年2月21日