8月はコロナ感染再拡大で回復頭打ち 日本フードサービス協会2020年9月29日
日本フードサービス協会は、8月の外食産業市場動向調査結果を公表した。外食全体の売り上げは前年比84.0%となり、新型コロナウイルスの感染が再拡大する中、依然として厳しい状況が続いている。
8月は再び拡大傾向となったコロナ感染により、月前半を中心に客数が伸びず、7月からの回復傾向は頭打ちとなった。また、東京都などの自治体が飲酒業態に営業時間の短縮を要請したことに加え、多くの人がお盆の帰省を自粛したことや小中学校の夏休み期間短縮などがマイナス要因となった。
業態別ではファストフードが、テイクアウト・デリバリー需要が好調な洋風に支えられ、全体売り上げは96.6%で前年並みを維持した。洋風はコロナ感染の再拡大による巣ごもり需要が続く中、デリバリーを含む持ち帰りが伸長し、売り上げは108.2%と前年を上回った。和風は都心部での需要回復の遅れが響き92.0%。麺類は引き続き商業施設立地店の回復が遅く80.8%にとどまった。持ち帰り米飯・回転寿司は店内飲食の減少や猛暑でシニア層の客足が鈍り91.8%。その他ではアイスクリームが猛暑による売り上げ増で90.3%となり、回復傾向がみられた。
ファミリーレストランは、月前半を中心に客数が伸びず、全体では75.1%で前年を下回った。洋風、和風、焼肉はコロナ感染の再拡大でお盆や夏休みの需要が大きく減少。売り上げはそれぞれ70.9%、70.8%、85.6%となり、回復にブレーキがかかった。一方、中華はテイクアウト・デリバリー需要の好調もあり、前年並みの89.7%だった。
パブ・居酒屋は、飲酒業態への営業時間短縮要請などにより、月前半は客数が減少。7月には前年同月の5割近くまで回復した全体売り上げは41.0%に減少した。売り上げはパブ・ビアホールが36.4%、居酒屋は42.3%と厳しい状況が続いている。
ディナーレストランは、テイクアウト需要の掘り起こしなどで一部では回復傾向がみられたが、客数は伸びず売り上げは65.1%と足踏み状態が続いている。
喫茶は、ビジネス街立地での不調が続き、売り上げは67.8%となった。
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