畜産系ベンチャーが「ノベルズ アグリ奨学金」創設 奨学生の公募開始2020年9月30日
北海道の畜産グループ、ノベルズグループの(株)ノベルズは、日本の農業と地域農業の明るい未来を創ろうと、生産者の立場や視点から次世代の専門人材育成と修学支援をめざす「ノベルズ アグリ奨学金」制度を9月29日に創設。奨学金の需給対象者の公募を始めた。
助成の対象となるのは、将来、新しい生産モデルや技術を活用して、「日本農業の飛躍的発展へ、稲作・畑作・畜産農業における生産基盤の安定拡大、持続的成長に貢献したい」、「食農分野で様々な社会課題の解決に広く貢献したい」など高い志を持つ、農業系学部・学科で学ぶ現役大学1年生。返済義務のない給付型奨学金となる。
第1期の2020年度は、10人程度の採択者に対し、一人あたり30万円を給付。
日本農業は、農業者の高齢化により大きな転換期を迎え、農業人口の減少や農地面積の減少も進んでいる。生産基盤の強化による食料自給率向上や食料安全保障が社会課題となる中、農業の成長産業化、国際競争力の向上へ、近年、農業経営の大規模化、生産効率化が進んでる。こうした食農分野の社会課題に対応し、近年は、4年制大学の農業系学部・学科の新設も見られ、学習・研究テーマも多様化。文部科学省「学校基本調査」の統計データによると、関係学科別学生数〈農学〉は、2005年から増加傾向にあり、2019年には7万7100人と若者の食農分野への関心が高まっている。
一方、農業に対して新たな事業機会・価値を見出し、異業種企業の参入や農商工連携の動きも活発化しており、今後はICTやロボット・機械技術、バイオ技術、マーケティグのノウハウを活用することで、生産、商品開発、資材、販路・流通などの分野で様々なイノベーションの創出が期待されている。
日本農業・地域農業が飛躍し、持続可能な発展をしていくには、高い志を持ち、食と農のバリューチェーンの起点として多様性を持った生産者人材の育成が重要であることから、同社は、奨学金制度を通じて、日本農業、地域農業の発展などチャレンジしたい農業学生を応援。将来、新しい発想と行動力で、農業に新しい価値や可能性を見出し、広く貢献できる人材を期待している。
<ノベルズ アグリ奨学金」募集概要>
助成対象:以下1~3をすべて満たすこと
(1) 日本国内の農業に関する下記の高等教育機関に在籍する2020年4月以降入学の1年生
・農業大学/農科大学
・農学部、農学科に類する学部、学科、組織を持つ大学
・畜産学部、畜産学科に類する学部、学科を持つ大学
・獣医学部、獣医学科に類する学部、学科を持つ大学
・道府県の農業大学校
※外国籍学生、留学生も含む(ただし日本語での申請に限る)
※大学院・修士課程、博士課程、高等学校、専門学校、海外の教育機関に在籍、通信教育課程、夜間学部生、および果樹、花き栽培専攻学生は今回対象外
(2) 学習意欲があり在籍する教育機関を卒業する意志がある学生
(3) 将来、生産基盤の安定拡大、持続的成長に貢献したい志を持ち、将来農業分野への就職を検討している学生
※大学卒業後の進路等に対して制約するものではない
年齢制限:2020年12月31日時点で、30歳未満の人
経済上の条件:不問
公的奨学金・民間奨学金等との併用について:併用可
給付金額/募集人数:一人あたり30万円/10人程度
給付期間:大学1年生時(一括給付)2020年12月末(予定)
選考委員:(株)ノベルズ 代表取締役社長 延與雄一郎氏、同取締役 西尾康宏氏、同監査役 竹川博之氏(税理士法人竹川会計事務所 代表)
スケジュール:
・10月30日応募締切(必着)
・11月上旬~中旬 書類選考(申請書・小論文)(一次選考)
・11月下旬~12月上旬 Web面接(二次選考・最終選考)
・12月中旬 採択者決定
・12月末 奨学金の支払い
応募方法:ノベルズグループウェブサイト内「ノベルズ アグリ奨学金」特設ページに掲載している、申請書、小論文原稿など応募書類一式をダウンロードし、必要事項を記入の上、その他必要な提出書類(在籍機関の学生証写し、在学証明書、住民票写し)とあわせて「ノベルズ アグリ奨学金」運営事務局まで、郵送で申し込む。10月30日必着。
応募書類送付先:「ノベルズ アグリ奨学金」運営事務局(株式会社ノベルズ 広報室 内)〒080-0013 北海道帯広市西3条南9丁目23 帯広経済センタービル 西館7階
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(130)-改正食料・農業・農村基本法(16)-2025年2月22日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(47)【防除学習帖】第286回2025年2月22日
-
農薬の正しい使い方(20)【今さら聞けない営農情報】第286回2025年2月22日
-
全76レシピ『JA全農さんと考えた 地味弁』宝島社から25日発売2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付)2025年2月21日
-
農林中金 新理事長に北林氏 4月1日新体制2025年2月21日
-
大分いちご果実品評会・即売会開催 大分県いちご販売強化対策協議会2025年2月21日
-
大分県内の大型量販店で「甘太くんロードショー」開催 JAおおいた2025年2月21日
-
JAいわて平泉産「いちごフェア」を開催 みのるダイニング2025年2月21日
-
JA新いわて産「寒じめほうれんそう」予約受付中 JAタウン「いわて純情セレクト」2025年2月21日
-
「あきたフレッシュ大使」募集中! あきた園芸戦略対策協議会2025年2月21日
-
「eat AKITA プロジェクト」キックオフイベントを開催 JA全農あきた2025年2月21日
-
【人事異動】農林中央金庫(4月1日付、6月26日付)2025年2月21日
-
農業の構造改革に貢献できる組織に 江藤農相が農中に期待2025年2月21日
-
米の過去最高値 目詰まりの証左 米自体は間違いなくある 江藤農相2025年2月21日
-
【鈴木宣弘:食料・農業問題 本質と裏側】有明海漁業の危機~既存漁家の排除ありき2025年2月21日
-
村・町に続く中小都市そして大都市の過疎(?)化【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第329回2025年2月21日
-
(423)訪日外国人の行動とコメ【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年2月21日
-
【次期酪肉近論議】畜産部会、飼料自給へ 課題噴出戸数減で経営安定対策も不十分2025年2月21日
-
「消えた米21万トン」どこに フリマへの出品も物議 備蓄米放出で米価は2025年2月21日