10月の消費意欲指数 過去5年で最高値 博報堂生活総研2020年9月30日
博報堂生活総合研究所は、10月の消費意欲指数を発表。消費意欲指数の低下に歯止めがかかり、10月としては、過去5年で最高値となった。
調査は、20~69歳の男女1500人を対象に「来月の消費意欲」を点数化し、その結果を「来月の消費予報」として発表。10月の消費意欲指数は48.1点で、前月比+1.3pt、前年比+6.1ptと、ともに増加した。
調査によると、10月の消費意欲指数は、前月から横ばいになることが多いが、今年は前月から+1.3ptと微増し、9月までの低下に歯止めがかかった。また、前年10月は、消費税増税直後で消費意欲が41.9点と冷え込んでいたため、前年比+6.1ptと大きく増加した。今年の48.1点は、例年と比べても高めの指数で、10月としては過去5年で最高値。消費にポジティブな回答では、「買い物をしていない反動・ストレス発散」が、2018年10月の33件から2020年10月は72件と増えた。
前月と比べると、秋物の服など「季節的な消費意欲」が倍増した。一方、「コロナが怖いので出かけたくない/意欲がわかない」は(9月100件→10月63件)、「コロナで外出・買物ができない」(9月164件→10月104件)など、コロナ禍に関連するネガティブな回答が減少。コロナ禍の影響は減り、人々の消費意欲は戻りつつあることがうかがえる。
多くのカテゴリーで消費意向が増加
「特に買いたいモノ・利用したいサービスがある」人の割合は26.3%で、前月比+4.2pt。前年比は、消費意欲指数と同様に増税の影響もあり、+10.3ptとなった。
カテゴリー別の消費意向については、前年比では16カテゴリーすべてでプラスとなり、そのうち「食品」「ファッション」「日用品」「外食」「レジャー」「旅行」など13カテゴリーで20件以上増加している。
また、前月比でも、「ファッション」「外食」「食品」など8カテゴリーで20件以上増え、多くのカテゴリーで消費意向が高まる結果となった。
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