国内ベンチャーキャピタル初「フードテック特化型」ファンド設立2020年10月5日
独立系ベンチャーキャピタルのkemuri venturesは10月1日、国内ベンチャーキャピタルとしては初となる「フードテック特化型ファンド」を設立した。
ファンドの名称は、食の未来1号投資事業有限責任組合(食の未来ファンド)。(株)丸井グループ、(株)バリュークリエイト、レオス・キャピタルワークス(株)などが加入する。
ミッション(使命)として、「1.サステナブルな世界を次世代に(SDGs)」「2.食ビジネスを日本の基幹産業の一つに」「3.明るい未来を創ることにチャレンジする起業家を応援」「4.スタートアップとの共創による大企業の変革(オープンイノベーション)」「5.食ビジネスの人材不足を解消」の5つを掲げ、食文化・食ビジネスの未来を創るための食の未来ファンドを設立した。
1次募集を完了し、今後は投資活動と並行して、食領域の大手事業会社向けに、ファンド総額の 上限を30億円として2次募集を始める。また、食の未来ファンド加入会社向けに、オープンイノベーションやCVC設立・運営のサポートも行う。
「食」は、日本の基幹産業の一つになるポテンシャルがあるが、人材不足やDX化の遅れなど多くの課題を抱えている。アフターコロナも見据える今は、20世紀型の食ビジネスの大きな「転換期」。米国の投資会社によれば、フードテックのスタートアップへの投資額は年々増加し、2019年の総投資額は150億ドル(約1兆6000億円)と、5年前の約5倍の規模に成長。フードテックの市場規模は、全世界で700兆円まで拡大するといわれている。
同ファンドは、日本と海外、スタートアップと大手企業、官と民、6次産業化、SDGsなどを通じて、日本が食領域で「リーダーシップ」を示すべきであると考え、食ビジネスの課題を解決し、新しい食の可能性にチャレンジする起業家を支えるため今回の設立に至った。
投資責任者の岡田博紀氏は、三菱商事の生活産業グループIT投資部門でベンチャー投資(CVC)の後、モバイルアプリ開発のソケッツ(プレIPO期)で事業開発。その後、2012年に上海で起業し、日本料理店「kemuri上海」初代店長として中国市場にも挑戦した。2017年にはぐるなびで、戦略投資部門(CVC)を新設し、部門責任者として食領域のスタートアップへ投資。丸井グループ共創投資部でも、スタートアップへ投資(CVC)した。著書に「ビジネスで大切なことはみんなレストランで教わった ~一生役立つ仕事のスキルを身につける法~」(大和書房)がある。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日