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「資源作物によるカーボンマイナスシンポジウム」動画配信 アグリデザイン研究所2020年10月9日

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アグリデザイン研究所は、「withコロナ期における食料とエネルギ-の同時的生産とカ-ボンマイナスへの道筋」をテーマとする「第1回資源作物によるカーボンマイナスシンポジウム2020」を、9月17日に東京・銀座のMULTIPLE HALLで開催した。

トークセッションの様子トークセッションの様子

シンポジウムでは、環境改善と食料生産の共存を開発コンセプトとして進化している新規作物「エリアンサス」のカーボンマイナス効果やそれを地域でどう活用できるかなどをテーマに、有識者と聴講者の間で活発な意見交換が行われた。この様子を収めた動画は、無料配信されている。

現状の国際目標「2050ゼロカーボン」を、コロナ禍で疲弊した経済下で実現するには、コストをかけずに、より積極的にCO2排出を削減することが求められる。そこでシンポジウムでは、資源作物エリアンサスのカーボンマイナス効果に注目し、バイオマス事業へのエリアンサス活用について聴衆も参加した活発な議論を行った。講演に先立ち、主催者のアグリデザイン研究所理事の我有満氏が、議論の前提となるエリアンサスのコストをかけないカーボンマイナス効果について説明。

基調講演は、サトウキビコンサルタントの杉本明博士が、「水の世紀」「農の世紀」「環境の世紀」そして「技術の世紀」と題して、食料生産と競合しない環境改良型作物としてのエリアンサスの研究開発の現状について説明した。

続く「地域資源とライフサイクル思考」と題した講演では、東京大学未来ビジョンセンターの菊池康紀准教授が、地域資源の最大活用のための考え方を説いた。また、講演「バイオマスCCSの可能性と限界」では、地球環境研究センター主席研究員の山形与志樹博士が、BECCS(CO2の回収・貯留と組み合わせたバイオマスエネルギー生産・利用)を展開するにあたり、生じうる土地と水の競合や生態系サービスに対する影響評価について説明。講演後の議論で、これらの事項はエリアンサスの開発コンセプトと一致することを確認し、リグニンを介した炭素の土壌貯留の効果についても議論した。

地域事例から見るエリアンサス活用事業の可能性と課題

トークセッションでは、遠藤道章氏(波崎未来エネルギー理事、我有満(アグリデザイン研究所理事)、杉本明博士(サトウキビコンサルタント)が登壇し、地域の先進事例として、茨城県神栖市と福島県大熊町におけるエリアンサス活用事業の進捗状況を紹介し、現状の問題点を整理した。神栖市では地域活性化を目的に2015年からエリアンサス栽培に取り組み、利用先を温室暖房の熱源或いは家畜の敷料と想定。現在約1haで試験栽培を行っており、採算性が担保できれば、栽培面積を増やす意向だ。また、大熊町では、2017年より資源作物を活用したバイオガス事業が検討。その中で、エリアンサスの省力性や低コスト性などの有用性が示され、実証栽培は継続されているが、現状でFITや農業助成の対象になっていないことから事業化には至っていない。

以上の発表を踏まえ、エリアンサスを活用した事業について議論。その中で、制度的課題はあるものの、コストとCO2排出削減におけるエリアンサスのポテンシャルの高さを確認した。コストとCO2排出量は同方向で連動する傾向があることを考えると、エリアンサスのカーボンマイナス効果を低コストで活用し、収益性を確保しながら資源循環を持続することは実現可能と考えられる。

今回の議論をきっかけとして、今までできなかったことをそのままで終わらせずに、新しい作物を大きく育てることで環境改良型産業を実現させることは可能であることを確認した。

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