北山村の特産柑橘「じゃばら」68.3%が花粉症に効果実感2020年11月12日
特産柑橘「じゃばら」の収穫が11月6日から始まった和歌山県北山村は、2019年に実施した、「花粉症に対してじゃばらを使用することで効用があるのか調べるモニター調査」の結果を公開した。
和歌山県北山村特産の柑橘「じゃばら」
「じゃばら」は、昔から北山村に自生していた自然雑種で、同村の宝として村外不出で大切に育てられてきたユズやカボスの仲間。じゃばらの名前は「邪気を払う」ほど酸っぱいことに由来し、果汁が豊富で種もなく、独特の風味で、地元では縁起物としてお正月の料理などに珍重されてきた。
北山村産のじゃばらについては、2008年に岐阜大学医学部が、じゃばらでくしゃみ、鼻づまりなど花粉症の諸症状が改善されたと学会で発表。じゃばらには他の柑橘に比べフラボノイドの一種である「ナリルチン」という成分が多く含まれており、花粉症への緩和にこの成分が注目されている。
北山村は、花粉症モニター調査を2019年に実施。1日3~4グラム程度のじゃばら果皮粉末を1週間~10日ほど摂取した合計3000人を対象に3回にわたって行った。その結果、調査全体で、有効回答者数2272人のうち、68.3%に相当する1551人が、花粉症の症状に何らかの効果を実感したと回答した。
「じゃばら果皮粉末」を使用した調査では、効いた、または少しでも効いたと回答した人が1002人と、66.8%の方が花粉症に効果を実感。症状別の改善度アンケートでは、特に鼻水・鼻づまりで最も高い改善度を実感されているという結果となり、くしゃみについても半分以上が、改善されたという結果となった。
さらに、症状別の改善度アンケートでは、特に鼻水・鼻づまりで最も高い改善度を実感している結果となり、くしゃみや目のかゆみについても、半分以上が改善されたという結果となった。
【2019年】果皮粉末の調査結果
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(119) -改正食料・農業・農村基本法(5)-2024年11月23日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践 (36) 【防除学習帖】第275回2024年11月23日
-
農薬の正しい使い方(9)【今さら聞けない営農情報】第275回2024年11月23日
-
コメ作りを担うイタリア女性【イタリア通信】2024年11月23日
-
新しい内閣に期待する【原田 康・目明き千人】2024年11月23日
-
基本法施行後初の予算増確保へ JAグループ基本農政確立全国大会に4000人 生産者から切実な訴え2024年11月22日
-
「適正な価格形成」国関与で実効的に JA群馬中央会・林会長の意見表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
JAグループ重点要望実現に全力 森山自民党幹事長が表明 基本農政確立全国大会2024年11月22日
-
農林水産省 エン・ジャパンで「総合職」の公募開始2024年11月22日
-
鳥インフル 米モンタナ州、ワシントン州からの生きた家きん、家きん肉等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
鳥インフル オランダからの生きた家きん等 輸入を一時停止 農水省2024年11月22日
-
11月29日「ノウフクの日」に制定 全国でイベント開催 農水省2024年11月22日
-
(411)「豚ホテル」の異なるベクトル【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2024年11月22日
-
名産品のキャベツを身近に「キャベツ狩り選手権」開催 JA遠州中央2024年11月22日
-
無人で水田抑草「アイガモロボ」NEWGREENと資本業務提携 JA三井リース2024年11月22日
-
みのるダイニング名古屋店開業2周年「松阪牛ステーキ定食」特別価格で提供 JA全農2024年11月22日
-
【スマート農業の風】農業アプリと地図データと筆ポリゴン・eMAFF農地ナビ2024年11月22日
-
自動運転とコスト【消費者の目・花ちゃん】2024年11月22日
-
イチゴ優良苗の大量培養技術 埼玉農業大賞「革新的農業技術部門」で大賞受賞 第一実業2024年11月22日
-
「AGRIST Aiサミット 2024」産官学金オープンイノベーションで開催2024年11月22日