地元牧場と農園の取り組みに賛同 神戸のホテルが循環型農業発信メニュー開発2020年11月16日
神戸市にあるホテル ラ・スイート神戸ハーバーランド内のレストラン「鉄板焼 心」は、循環型農業を発信する「五国秋フェアディナーメニュー 」を11月30日まで提供。同市内の牧場が育てられる和牛と、牛のふん尿から作った堆肥で栽培された野菜をコース料理に取り入れている。
神戸牛牧場で池内洋三社長(写真左)から堆肥の説明を受ける
ホテル ラ・スイート神戸ハーバーランドのシェフらとヤスオ農園の安尾憲太郎代表(同右)
食材を供給する神戸市西区の神戸牛牧場とヤスオ農園が力を入れる循環型農業の取り組みを発信することを目的に提供される期間限定の特別メニュー。同牧場では、牛のふん尿を堆肥化することで、循環的な資源の有効活用を図っている。一方、同農園では、代表の安尾憲太郎さんの父の代から、同牧場の堆肥を使ってトマトやチンゲン菜などの野菜を栽培。用途に合わせて3種類を使い分けるなど、高品質な野菜作りに同牧場の堆肥が欠かせないものとなっている。
「牛糞の堆肥化にも力を入れることで、地球環境への配慮にもなり、地域の人たちとの交流にもつなげたい」という神戸牛牧場の思いに賛同した同ホテル総料理長の田中耕太郎氏が、料理を通じて後押しするため、コース料理への食材の使用を決めた。
コースでは、同牧場産の黒毛和牛「六甲和牛」をメーンに、同農園のトマトを出荷期間に合わせて使用。提供する際に、シェフが食材の紹介とともに、循環型農業の取り組みについても説明している。同レストラン統括料理長の木下学氏は「食材を提供してくれる生産者の方への感謝の気持ちも込めて、地域で取り組む循環型農業を多くの方に伝えていきたい」と意気込んでいる。
ホテル内のレストラン「ル・クール神戸」でも、全国銘柄食肉コンテストで全国2位の多可町産「播州百日どり」や、淡路島の秋の風物詩「太刀魚」など、兵庫五国を代表する旬の食材を使ったコース料理を11月30日まで提供している。
鉄板焼「心」の「五国秋フェアディナーメニュー」は1万3000円、「五国秋フェアランチメニュー」は4900円。レストラン「ル・クール神戸」の「五国秋フェアディナーメニュー 」は1万3000円、「五国秋フェアランチメニュー」は4500円から。
問い合わせは、レストラン「ル・クール神戸」(電話)078-371-0055、鉄板焼「心」(電話)078-371-6644。
「六甲和牛」サーロインの炭火焼き
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