群馬の鉄板はこんにゃく、キャベツ、下仁田ねぎ 群馬県産農畜産物アンケート2020年11月30日
群馬県は、農畜産物の一大消費地である東京都・神奈川県の住民を対象に、群馬県産農畜産物に関するアンケートを実施。その結果、買いたい、食べたいと思い浮かべる群馬県産農畜産物がある人は約3割で具体的な農畜産物としては、こんにゃく、キャベツ、下仁田ねぎが上位に入った。
買いたい食べたい群馬県産農畜産物がある
各都道府県が特産品をブランド化し、互いにライバル関係にある農畜産物だが、食べたいと思い浮かべる群馬県産農畜産物があると回答した人は、1万人中、3150人と31.5%にのぼった。
調査によると、買いたい・食べたいと思い浮かべる群馬県産農畜産物(肉、野菜、果物、魚)があるかと回答した人に、思い浮かべる群馬県産農畜産物の数を聞いたところ、「1つ」が一番多く40.8%、次に「2つ」が31.3%、「3つ」が14.5%、「4つ」が2.5%と数が増えるにつれて減るが、「5つ以上」も10.9%と群馬県の農畜産物に詳しい人も1割程度いることがわかった。
買いたい、食べたいと思い浮かべる農畜産物の具体的な品目は、「こんにゃく」が圧倒的で29.6%。全国シェア9割以上を誇るこんにゃく芋の存在感を示した。続いて「キャベツ」(13.8%)で、わずかな差で「下仁田ねぎ」(13.0%)。群馬県は、キャベツの生産量が全国1位(平成30年)で、7月から10月に収穫される夏秋キャベツの生産量でみると昭和45年から半世紀にわたり不動の1位。代表的な嬬恋村産のキャベツは、この時期は全国に出回るキャベツの約50%を占める。
下仁田ねぎも群馬を代表するブランド野菜。「ねぎ」(7.5%)の回答よりも冬場のわずか数か月しか出回らない「下仁田ねぎ」の回答者のほうが多く、全国クラスの知名度を示した。
具体的な群馬県産農畜産物
他の項目では、「豚肉」(10.3%)、「牛肉」(9.7%)、「肉」(6.2%)が上位で、畜産物でも一定の認知度があることがわかった。群馬県は、農業産出額の構成割合では、畜産物が最も多く、豚肉では30を超える銘柄が切磋琢磨しながら、品質を高め合っている。牛肉では、国際的にも評価の高い上州牛・上州和牛があり、牛乳、乳製品や鶏肉など畜産が盛んな県として一定の評価を得ていることが裏付けられた。
品目ごとの順位では、「キャベツ」、「下仁田ねぎ」、「ねぎ」、「レタス」、「野菜」が上位で、ほかにも回答数は少ないながら多く野菜の種類に回答があった生産量が全国10位以内に入る農産物が20品目以上あり、多彩な野菜が多く生産されている群馬県の特徴を示す結果となった。
特産農産物は「こんにゃく」の影響が大きく影響していると見られ、続いて「畜産物」が第3位の結果となった。
また、買いたい食べたい理由として、群馬県産農畜産物を思い浮かべた理由を聞いた自由回答をまとめると、「おいしい」という理由が31.3%で、実際に食べた経験に基づいた回答が最も多かった。
今回のアンケートでは、生産量の多い農畜産物やスーパー等で多く出回っている農畜産物が消費者にとって、買いたい、食べたいと思い浮かべる農畜産物である傾向があった。県の担当者は「単に認知されるだけでなく、『買いたい』『食べたい』と思っていただけることが、県産農畜産物、ひいては県そのもののイメージアップにつながる。この取組を強化するため、その農畜産物に含まれる栄養成分や健康などに関わる成分を分析し、おいしさの秘密や成分をとりやすい食べ方を消費者に伝え、消費者の反応を農業生産現場や技術指導に反映させる取り組みを進めたい」とコメントしている。
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