広島県の公園でイノシシ被害軽減へ「獣害対策支援業務」に選定 DMMアグリ2020年12月4日
鳥獣被害対策事業を展開する、DMM Agri Innovation(DMMアグリ)は、ひろしまサンドボックス行政提案型公募プロポーザル「広島県立びんご運動公園のイノシシ被害軽減のための獣害対策支援業務」に選定された。今後は(株)アポロ販売、(一社)CEFIC研究所と共同で、公園へのイノシシの侵入を、恒久的に防ぐ対策を推進していく。
近年、鳥獣害対策の分野でもIoTやドローン等の新技術を活用した電子機器が開発され、山林や畑のフィールドで良好な効果が得られるようになってきた。
広島県が管理する公園ではイノシシが出没し、掘り返し等の被害が後を絶たない状況が続いているため、広島県は公園でも同様の効果を期待。最新のデジタルテクノロジーを活用して様々な課題解決を図るオープンな実証実験の場「ひろしまサンドボックス」(行政提案型の実証プロジェクト)として、「公園内のイノシシ被害軽減のための獣害対策支援業務」を公募した。
DMMアグリら3社は、場当たり的な対策ではなく効果測定や修正を行い、状況把握→環境改善→侵入防止のサイクルを回していくことで、恒久的にイノシシの侵入を防ぎ、安全な公園を取り戻すことをめざす。
具体的には、赤外線カメラ搭載ドローン等を活用して植生マップを作成し、ドローン空撮・トレイルカメラでイノシシの生態・行動を収集し可視化。寝ぐらから公園までの導線を把握するため、赤外線カメラ搭載ドローンで空撮し、夜間活動しているイノシシを撮影、頭数を把握する。これにより、忌避や除草による猪の潜入リスクを排除。さらに、侵入を防止するため、電気柵や忌避資材による物理的な侵入経路を遮断するなどの対策を行う。また、状況把握から侵入防止のサイクルをその都度回し、直近の被害対策と恒久的な野生イノシシとの共生をめざす。
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