花粉の季節に「ナリルチン」を手軽に 幻の果実「じゃばら」の新商品発売2020年12月22日
和歌山県北山村産の「じゃばら」の商品開発と製造・販売を行う(株)じゃばらいず北山は12月18日、「じゃばら」を使った新商品「じゃばらっ粉(じゃばらっこ)」の先行予約販売を開始。発売は来年1月26日を予定している。
花粉症の季節になると注目される、フラボノイドの1種「ナリルチン」が、じゃばらの果皮には豊富に含まれている。一般的に柑橘類の皮は苦みもあり、捨てられてしまうが、じゃばらの果皮には、果肉に比べて6倍のナリルチンが含まれているため、同社はじゃばらの果皮を活かした、美味しく・食べやすく・安全な商品を作ろうと長年にわたって試作を重ね、造粒タイプの「じゃばらっ粉」が生まれた。
じゃばらパウダー30%配合の「じゃばらっ粉」は、果皮の苦みを抑え、じゃばらの持つさわやかな香りを残しながら、カロリーゼロの天然希少糖エリスリトールで甘味を加え、食べやすい味に仕上げた。口の中で溶けやすく、そのままでも美味しく食べられる。計量スプーン付きで持ち運びも便利。コンパクトサイズの容器は、カバンの中でもかさばらない。40グラムで1620円(税込)。
◎北山村のじゃばら
じゃばらはゆずや九年母(くねんぼ)などの自然交配による品種といわれ、古来より北山村に自生していた。ゆずやカボスのように酸っぱい柑橘で毎年11月から12月にかけて収穫され、邪(気)を払うに由来。北山村では縁起のよい柑橘とされ、昔から正月料理には欠かすことのできない。
昭和初期には村内にたくさんのじゃばらの木があったといわれるが、酸味の強い柑橘ということもあり、あまり栽培されなくなり、北山村がじゃばら事業の取り組みを始める直前には村内で唯一1本しかじゃばらの木が残っていなかった。その1本から、村おこしの救世主として大事に育て、現在では、村内にある約8ヘクタールの農園で約5000本が栽培。毎年100トン前後収穫され、村営のじゃばら加工場で果汁、ドリンク、ぽん酢やジャムなどを生産。ネット販売のほか、主要都市部のデパートなどへ販売し、昨年は4億7500万円を売り上げた。税収が年間約6000万円、人口434人の村で製造・出荷ピーク時には30人近くの雇用を生んでいる。
重要な記事
最新の記事
-
シンとんぼ(128)-改正食料・農業・農村基本法(14)-2025年2月8日
-
みどり戦略対策に向けたIPM防除の実践(45)【防除学習帖】第284回2025年2月8日
-
農薬の正しい使い方(18)【今さら聞けない営農情報】第284回2025年2月8日
-
【人事異動】JA全農(3月31日付、4月1日付)2025年2月7日
-
農産物輸出 米、牛肉、りんごなど9品目が過去最高 24年実績2025年2月7日
-
【注意報】さとうきびにメイチュウ類 先島諸島、南大東島で多発のおそれ 沖縄県2025年2月7日
-
【生乳需給調整】「全参加型」の基金造成へ 改正畜安法クロスコンプラインアンス対応 Jミルク2025年2月7日
-
北海道産チーズの魅力発信 地チーズ博2025始まる ホクレン2025年2月7日
-
(421)国際価格と家計感覚【三石誠司・グローバルとローカル:世界は今】2025年2月7日
-
「もうだめなようだ」【酒井惇一・昔の農村・今の世の中】第327回2025年2月7日
-
「書道・交通安全ポスター」コンクール 大賞受賞者28名を表彰 JA共済連2025年2月7日
-
「おおいた和牛・豊後牛モ~っとお得にキャンペーン」開催中 JAタウン2025年2月7日
-
お客様送料負担なし「2月9日は肉の日!和牛をたべようキャンペーン」開催 JAタウン2025年2月7日
-
「青森ながいもキャンペーン」10日から開催 JA全農あおもり2025年2月7日
-
「おかやま和牛肉」大特価 対象商品を特別価格で販売 JAタウン2025年2月7日
-
村上農園 過去最高の売上高113億円「ブロッコリー スーパースプラウト」が急伸2025年2月7日
-
手軽に本格的なおつまみを キユーピー業務用「スノーマン レバーペースト」新発売2025年2月7日
-
フォトジャーナリスト安田菜津紀さん講演会「東北から命をみつめて」開催 生活クラブ・千葉2025年2月7日
-
「第3回全国いちご選手権」埼玉県本庄市「あまりん~極~」が最高金賞 日本野菜ソムリエ協会2025年2月7日
-
登録内容変更 殺菌剤「ピリカット乳剤」 エス・ディー・エス バイオテック2025年2月7日