「フードデリバリーサービス」利用動向 オリコン顧客満足度調査2020年12月26日
オリコン顧客満足度調査を展開するoricon MEは、「フードデリバリー」に関する利用実態調査を実施。その結果をオウンドメディア「ミチタリ by オリコン顧客満足度」で公開した。直近半年に2回以上、同じフードデリバリーサービスを利用して食事を注文した経験のある人を対象に、8月7日~19日の期間、2301人から回答を得た。
調査によると、「サービス利用前に重要視した点」について(複数回答)、最も重視されたのは「店舗や取り扱いジャンルの充実さ」(53.1%)で、5割以上の人が"注文できるフードの豊富さ"に注目している。次いで、注文完了までのスムーズさなど「注文のしやすさ」(45.2%)、「アプリ・サイトのページの見やすさ・使いやすさ」(43.9%)、「支払い方法の充実さ」(40.9%)、「キャンペーン・クーポン・ポイントの充実さ」(35.6%)の順に票を集めた。
年代別に見ると、上位に挙げられた「支払い方法の充実さ」について、「10・20代」は業界全体よりも-10pt以上の差があり、一方で「60代以上」は業界全体よりも10pt以上高いという結果に。支払いのしやすさについては、若者層ほど重視せず、年配層ほど重視している。
検討時は第三者よるサービスの評判を参考に
「サービスの検討時に見た情報」の問いでは(複数回答)、「インターネットの口コミ」(21.1%)が最も高く2割超。次いで、「比較サイト」(13.9%)、「Web広告・バナー・記事」(13.3%)が続き、実際にサービスを利用したことがある人の声や評判などを参考にする傾向がある。
フードデリバリーの利用を決めた理由
「お得に賢く」年配層ほど傾向が顕著
実際にサービスの「利用を決めた理由」の問いでは(複数回答)、上位3項目に「ポイントが貯まるから」(33.6%)、「ポイントが使えるから」(29.8%)、「キャンペーンやクーポンなどお得な情報が多いから」(24.2%)が挙がり、「お得」に「賢く」使えるサービスを選んでいる傾向にある。これは、年配層ほど強く表れており、「50代」「60代以上」は「ポイントが貯まるから」の項目では、業界全体と比べ+5pt。「ポイントが使えるから」の項目では、「50代」は+5pt、「60代以上」は+10pt以上高くなった。一方、「10・20代」は「ポイントが貯まるから」「ポイントが使えるから」の項目がともに業界全体よりも-5ptと低かった。
注文デバイスは「スマホ」が最多
「注文時に最もよく利用している機器」の設問では(単一回答)、「スマートフォン」を介しての注文が、Webサイト、iPhoneアプリ、Androidアプリを含め7割以上(70.3%)という結果に。特に各サービスの専用アプリを利用している人が多く、iPhoneアプリ、Androidアプリの利用者を合計すると、その値は約6割(57.0%)におよんだ。
デバイス別に見ると、スマホに次いで、「パソコン(ノートPC:15.1%、デスクトップPC:11.2%)」(26.3%)、「タブレット(iOSアプリ:1.3%、Androidアプリ:1.0%、Webサイト:0.9%)」(3.2%)、「携帯電話(スマートフォン以外)・PHS」(0.2%)の順だった。
一回あたりの平均購入金額
また、「1回あたりの平均購入金額」についての設問(単一回答)では、割合が高い順に「2000円~2500円未満」(21.2%)、「3000円~3500円未満」(18.7%)、「4000円以上」(16.8%)が上位3項目。1回あたりの注文に、ある程度まとまった額を支払っている様子がうかがえる一方で、低額の「1000円未満」が1.5%、「1000円~1500円未満」が10.3%に留まっていることから、フードデリバリーサービスは複数人で食事をする際に利用する人が多いことが想像される。また、1人での食事で利用する場合も、少し単価の高い食卓となっていることが考えられる。
重要な記事
最新の記事
-
米農家(個人経営体)の「時給」63円 23年、農業経営統計調査(確報)から試算 所得補償の必要性示唆2025年4月2日
-
移植水稲の初期病害虫防除 IPM防除核に環境に優しく(1)【サステナ防除のすすめ2025】2025年4月2日
-
移植水稲の初期病害虫防除 IPM防除核に環境に優しく(2)【サステナ防除のすすめ2025】2025年4月2日
-
「令和の百姓一揆」と「正念場」【小松泰信・地方の眼力】2025年4月2日
-
JAみやざき 中央会、信連、経済連を統合 4月1日2025年4月2日
-
サステナブルな取組を発信「第2回みどり戦略学生チャレンジ」参加登録開始 農水省2025年4月2日
-
JA全農×不二家「ニッポンエール パレッティエ(レモンタルト)」新発売2025年4月2日
-
姿かたちは美しく味はピカイチ 砂地のやわらかさがおいしさの秘密 JAあいち中央2025年4月2日
-
県産コシヒカリとわかめ使った「非常時持出米」 防災備蓄はもちろん、キャンプやピクニックにも JAみえきた2025年4月2日
-
霊峰・早池峰の恵みが熟成 ワイン「五月長根」は神秘の味わい JA全農いわて2025年4月2日
-
JA農業機械大展示会 6月27、28日にツインメッセ静岡で開催 静岡県下農業協同組合と静岡県経済農業協同組合連合会2025年4月2日
-
【役員人事】農林中金全共連アセットマネジメント(4月1日付)2025年4月2日
-
【人事異動】JA全中(4月1日付)2025年4月2日
-
【スマート農業の風】(13)ロボット農機の運用は農業を救えるのか2025年4月2日
-
外食市場調査2月度 市場規模は2939億円 2か月連続で9割台に回復2025年4月2日
-
JAグループによる起業家育成プログラム「GROW&BLOOM」第2期募集開始 あぐラボ2025年4月2日
-
「八百結びの作物」が「マタニティフード認定」取得 壌結合同会社2025年4月2日
-
全国産直食材アワードを発表 消費者の高評価を受けた生産者を選出 「産直アウル」2025年4月2日
-
九州農業ウィーク(ジェイアグリ九州)5月28~30日に開催 RXジャパン2025年4月2日
-
「JPFA植物工場国際シンポジウム」9月1、2日に開催 植物工場研究会2025年4月2日