納豆発祥の地で「伝統×福祉」わら納豆復活プロジェクト始動 キツ商会2021年1月22日
秋田県横手市の(株)キツ商会は、“納豆発祥の地”で幻の納豆による地域活性化とSDGsを実現するため、「伝統×福祉」のわら納豆復活プロジェクト始動。1月20日からネットショップ限定で「大屋納豆」の販売を始めた。
大屋納豆
同社は、無農薬の藁に自生する天然納豆菌で大豆を発酵させる伝統製法の「大屋納豆」を約50年ぶりに復活。地域の障害者と共に製造・販売するソーシャルビジネスプロジェクトを始動した。全国的にも珍しい天然菌での納豆製造とソーシャルビジネスを組み合わせることで、障害者の経済的自立と地域の活性化を図る。
![納豆を行商するキツさん](https://www.jacom.or.jp/ryutsu/images/nous21012220_2.jpg)
大屋納豆は、無農薬の藁に自生する、天然納豆菌で発酵した伝統製法の藁納豆。秋田県横手市大屋地区は、平安時代後期、後三年の合戦の際に源義家が食糧の煮大豆を発酵させてしまい、香り高い納豆が偶然生まれたことから、「納豆発祥の地」と伝えられている。
現在市場に出回っている藁納豆は、人工培養の納豆菌で発酵させたものがほとんどだが、大屋納豆は無農薬栽培の大豆と藁を使い、藁に棲む天然納豆菌の発酵力だけで製造している。
藁が納豆の匂いを吸収するため、現代の納豆よりもほのかで上品な香りを楽しめるほか、絹糸の様な繊細な糸を引くのが特徴。大屋地区では伝統製法の納豆づくりが昭和40~50年代頃に途絶えてしまったが、同社は代表の曾祖母キツさんから受け継いだ技術を基に、伝統の味を復活させた。「秋田の大屋納豆」は2500円(税込)。同社ネットショップで限定販売。
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