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農業廃棄物「たんかん」をコスメ原料に 買い取り資金調達でCF開始 ボタニカルファクトリー2021年2月2日

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(株)ボタニカルファクトリー(鹿児島県)は1月25日、「農業廃棄物の削減と生産農家の支援およびサスティナブルコスメの普及」を目的に「All In型」のクラウドファンディングを始めた。

「ボタニカノン」シリーズのコスメ「ボタニカノン」シリーズのコスメ

同社は、「食品のような化粧品づくり」をモットーに鹿児島大隅半島で近隣の植物や果物を活用した自然由来成分100%の化粧品を製造。自社ブランド「ボタニカノン」の原料として毎年冬の終わりに出てくる柑橘類「タンカン」の農業廃棄物を再利用し、農産物買い取り資金を調達している。

今回のプロジェクト「農業廃棄物のタンカン(柑橘類)を買い取ってサスティナブルなコスメ原料に使いたい!」は、農家に少しでも還元することと、その原料を使ったサスティナブルコスメを使うことで、SDGs開発目標の実践をめざす。

同社がある南大隅町は、亜熱帯気候と温帯気候の間で、約4000種類の多種多様な植物が生い茂る稀有な場所で、近隣の農家に協力してもらいながら自社栽培、契約栽培でハーブや植物、果物を原材料とした化粧品を作っている。特産品のたんかんは、年間340トンの収穫があるが、毎年、数トンの規格外農産物が廃棄。これまでにその再活用をする具体的な取り組みはなかった。

同社は、2016年の創業から毎年500~700キロの廃棄されるたんかんを買い取り、その果皮からアロマオイルや芳香蒸留水を自社工場で抽出し、化粧品の芳香成分として使用してきた。現時点では使用量や使用使途に限りがあり、買い取り量が微々たるものから、農家への支援につながっている実感がなかったが、プロジェクトによる資金調達で安定的な原料調達が可能になれば、化粧品原料や雑貨など使用使途が広がり、違う販路での活用も見込まれる。初の試みとなる「クラウドファンディング」で得た資金で、例年の2倍にあたる約1500キロの買い取りをめざす。

自社ブランドの「ボタニカノン」は、近隣の植物を積極的に活用したスキンケアラインナップで、合成界面活性剤、防腐剤、石油系化学薬品は一切使わず、自然由来成分100%にこだわる化粧品。今回のプロジェクトでは、「規格外品のたんかん」とそれらを使った商品「ボタニカノン」をセットにしてリターンの返礼品として送る。支援額1000円から10万円まで10種類を用意した。

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